カナダ移住に後悔してる?メリットデメリットや厳しい現実・失敗談を公開!

こんにちは!

カナダ人夫と国際結婚4年目に、カナダ東部の田舎町に移住しました。MACOです。

時々、日本にいる友人から『海外移住して後悔はない?』と質問されます。

正直なところ、カナダ移住してから最初の半年は辛いことも多く、厳しい現実に直面したことも数知れず。『失敗したかも』と悩んだこともありました。

けれども私は現在しあわせです。少しずつカナダで前向きになれているのを感じますし、幸せだと思えるようになりました。

今日は、実際に感じているカナダ移住のメリットやデメリットをまとめました。

【この記事を読むとわかること】

  • カナダ移住のメリット・デメリット
  • カナダ移住した私の体験談

『カナダでは』と言っても、地域によって文化や習慣も違いますし、なにごとも人によります。一個人の体験談として参考にして頂ければ幸いです。

 

 

 カナダ移住のメリットまとめ

①家族の時間を大切にできる

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カナダでは、家族の時間をとても大切にしている人が多いです。とにかくファミリー・ファースト。

春・夏の気候のいい時期は、平日の夕方に、野外での時間を家族で過ごしている人をたくさん見かけます。

  • 平日の夕方にピクニックしながら夕食
  • 飲み会やパーティは夫婦で出席
  • 結婚式の招待は夫婦セット

友達と家族ぐるみでの付き合いが増えたのも、日本との大きな違いだなと感じています。

 

②仕事とプライベートがはっきり

カナダでは、仕事とプライベートの区別がはっきりしているので、アフターファイブを楽しんでいる人が多いです。

金曜日は早めに仕事を切り上げて帰る人も多いようで、16時頃に道路が混み合っていることもしばしばです(笑)子供の学校行事のために親が仕事を休んだり…という話も耳にしますね。

もちろん職種や地域にもよると思いますが^^

 

③自然や季節を満喫することが増えた

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カナダに来てから、自然の中で過ごす時間が増えました。

例えば、春夏の夕方は、森や公園へ散歩に行くことが多いです。

夏はボートやカヤック、自転車にBBQ。冬は野外スケートにスキー。大自然が身近にあるため、外で活動することが増えたと思います。

長い極寒の冬が終わり春を迎えた時の喜びといったらもう…!とにかく外に出て太陽を満喫したいという気持ちが湧いてきます。

日本にいた時よりも、四季を喜び、自然を満喫するようになったなと感じています。

 

④医療費が無料

カナダは医療費が無料です。

日本の国民健康保険(または社会保険)に該当するような月々の支払いもありません。すべて税金でまかなわれています。

国民みんなが平等に医療を受けられるというのは素晴らしいことですよね。

【対象外なのはこちら】

歯科や眼科、薬代など

ただ、カナダの医療制度については問題も多く、カナダ移住の大きなデメリットでもあると思います(後述)。

 

⑤高校までは学費が無料

カナダでは、高校まで学費が無料です。

国籍保持者や永住権保持者であれば、大学の学費も安め。州や学部にもよりますが、年間3000〜8000ドルほど。奨学金や補助金も充実していますので、努力次第で大きく支払額も変わってきます。

余談ですが、カナダの小学校の夏休みは2ヶ月ちょっと。夏休みの宿題はありません^^

 

⑥違いに寛容になった

カナダに来てから、個人の選択が尊重されているなと感じることが多いです。

カナダは移民国家で『人種のモザイク(cultural mosaic)』主義を掲げているため、『みんな違ってみんないい』が体現されているのを感じます。

例えば結婚や出産、LGBTQ等々…。

結婚しなくても子供を作らなくても、個人の選択。それが尊重されているなぁと感じますし、自分自身も『違い』に対して寛容になった気がします。

 

わたし
ありがたいことに、まだ差別を感じたことは一度もないよ。

 

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カナダ移住のデメリットまとめ【厳しい現実・失敗談など】

①家族や友達に会えない

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カナダに関わらず、海外在住者の共通の悩みではないでしょうか。

インターネットおかげで毎日連絡を取り合うことができても、簡単に会いに行けない距離なのは寂しい。

お互いが健康なうちはいいけれど、

  • 親が年をとって病気になったら…?
  • 万が一の場合は…?

と考えると、とても辛くなります。

親の老後もそう遠い未来ではありませんが、考えても考えても答えは見えないままです。

 

わたし
年1回、年賀状のやり取りをしていた友達とは連絡が途絶えてしまい、寂しいなぁと思ってるよ。でもLINEするほどの話題もなく…

 

 

②英語が辛い

英語で微妙なニュアンスが表現できずにストレスになることが多いです。自信喪失することもしばしば。

言語って文法や発音等のテクニカルなことだけではダメで、歴史に文化、習慣や流行等、いろんな知識の積み重ねが必要です。

 

わたし
昔流行ったことをネタにしたジョークを聞いた時なんかは、一生かかってもネイティブスピーカーにはなれないんだなと感じるよ。

 

あと英語圏に住んでいても、一定レベル以上はちゃんと勉強しないと伸びません。住んでるだけじゃ、ただの現状維持程度にしかならないんですよね。

 

③イチから全てを築き直すのが辛い

海外移住するということは、その国でイチからすべてを築き直すということ。

ちょっと大袈裟な表現かもしれませんが、大人なのに赤ちゃんに戻ってすべてをやり直す感じです。

しかも、全部を同時進行でやらなくてはいけません。語学も人間関係も、文化や習慣の違いを学ぶことも。

私は移住して最初の半年、この『自信喪失+ゼロからのスタート』に打ちのめされ、自分が誰なのか、どんな人間なのか分からなくなりました。

こんなに自問自答したのは初めてかもというほど、自分の内面と向き合った気がします。今となっては笑い話ですが『移住なんかして失敗したな』と、かなり落ち込みましたね。

 

 

④冬が極寒

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↑寒そうでしょ?寒いんですよ。↑

カナダの冬は極寒です。

もちろん場所にもよりますが、カナダ東部の冬は想像を絶する厳しさでした。

  • マイナス10度以下なんて当たり前
  • 定期的にスノーストームがやってくる
  • 道端の雪の山がどんどん高くなる

そんな環境で多くの移住者が口を揃えて言うのは、『最初の冬が本当に辛かった』ということ。

私自身も含め、カナダ1回目の冬は寒さと雪の多さでホームシックになった人が多いようです。

でも経験を重ねるごとに、うまく越冬できるようになります。趣味を見つけることで、明るく極寒の冬を越せるようになりますよ^^

 

 

⑤病院へ行きにくい

カナダ移住して一番の心配事は、医療へのアクセスの悪さと言っても過言ではありません。

カナダは医療費が無料です。その代わり、とにかく病院へ行きにくい!!

ERの待ち時間は5〜6時間、専門医に会うのが数ヶ月先はザラ、そもそもあまり検査をしてもらえない等々、深刻な病気になってしまった時のことが心配です。ちゃんと病気を早期発見してもらえるのか…。

個人的な意見ですが、病気の早期発見や根治を目指すというよりも『今ある症状を取り除く』ことが重視されている印象です。

 

わたし
体調を崩して病院に行きたい時は『くそ、移住して失敗したな』と、やさぐれてしまうよ。

 

 

⑥物価や税金が高い

これも場所によりますが、カナダは物価や税金が高いです。

特に日本よりも物価が高いなと感じているものがこちら。

家賃、電気代、外食費、車両保険、野菜、鶏むね肉、シーフード

ちょっと雑な例えですが(笑)

例えば冬場の一軒家の電気料金は、普通に300ドルを超えます。冬の光熱費は削れるものではないので、ちょっと覚悟が必要です。

あと日本のように『いいものを安く』で買えることは少ないかも。1ドルショップにも1ドルで買える物はほとんどありません。

 

わたし
税金も高いよ!消費税は10〜15%ほど(食品は非課税)。

 

 

⑧外食が高い&種類が少ない

カナダは外食費がとても高いです。

レストランだと、食事代に税金とチップで25〜30%ほど加算されます。夜に大人2人で外食すると、100ドルくらいあっという間です。

吉野家やサイゼリアのような安いお店を探すとなると、ハンバーガーかピザくらいしかありません。結果的に外食の回数が減り、家で作って食べる機会が増えます。これ、慣れないうちはめんどうくさいしストレスです(´-`).。oO

都市は選択肢がたくさんありますが、田舎の外食事情はけっこう悲惨です。

 

わたし
レストランで『チップを払わない』という選択肢は、ほぼありえません。

 

⑨便利じゃない&色々スムーズじゃない

移住して最初につまずくのは、日本と比べて『圧倒的に便利じゃない』ということではないでしょうか。

サッと思いつく限りでもこんな感じ。

  • 日本のような素敵で便利なコンビニはない
  • 郵便や荷物の再配達はしてもらえない(自分で取りに行く)
  • 呼び鈴も鳴らさずに不在者票を置いていく業者も多い
  • 日曜日はお店が閉まるのが早い(17時とか)
  • 祝日はそもそもお店は開いてない

日本がいかに便利でスムーズかが伝わるでしょうか。

 

⑩仕事に活かせるスキルがない

これは私個人の問題ですが、仕事に活かせるスキルがありません。

日本では約10年ほど金融機関で働きましたが、その経験も全く使えないと思います。

英語のハンデに加えて『自分は一体何ができるんだろう』『何者になれるんだろう』と途方もない気持ちになります。厳しい現実ですが、こればっかりは前向きに努力するしかありません。

 

ちなみにカナダでは、アルバイトひとつ始めるのにも『リファレンスチェック』が必要です。

【リファレンスチェックとは】

会社が『応募者の人柄や働きぶり』を、『応募者の以前の勤め先の上司や同僚』に問い合わせること。電話で行われるのが一般的。

スキルはもちろん、このリファレンスチェックも最初の大きなハードルとなります。コネもかなり重要。

外国人が外国で仕事を得るって本当に大変なことなんです。

 

わたし
アパートを借りるのにもリファレンスチェックが必要だよ!

 

⑪自分の老後が心配

若いうちはいいけれど、老後のことが心配です。

  • いつまで日本に帰れるだろうか
  • 歳を取ってからも英語環境で大丈夫なのか
  • ひとりぼっちになってしまったらどうしよう

ふと、どうしようもなく不安な気持ちになることがあります。

日頃からきちんと努力をして、英語力を伸ばし交友関係を構築しておかないとな、と。

やみくもに将来を心配してもしかたがない。『未来は毎日の積み重ねの結果だ』ということを強く意識するようになりました。

 

 

カナダ移住に後悔してる?東部の田舎町に暮らす私の正直なきもち

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さて2020年5月現在、カナダに移住して2年半が経ちました。

長々とカナダ移住について感じたことをご紹介してきましたが、総じて、私は幸せに暮らしていると思います。

 

わたし
こんな短期間で、移住が失敗だった・成功だったと判断できないのは分かってるけどね!

 

たしかに移住最初の半年は、極寒の環境に加えて慣れない環境で、完全に自信喪失して落ち込みました。

なんでこんなところに来てしまったんだろう、と何度も何度も後悔しました。

けれども、時に腐りながらも、ひとつずつ出来ることを増やすことで、少しずつ快適に暮らせるようになってきた気がしています。

納得いかないことや不便に感じることも、だんだん笑い飛ばせるようになりましたしね(笑)

  • まったく興味がなかったことを楽しいと感じたり
  • 人と違っていても良いと学んだり
  • 日本で悩んでいたことが実はどうでもいいことだったと気付いたり

たくさんの新しい気付きも得られていますし、これから自分がどうなりたいのかも考えるきっかけになりました。

たった2年ほどにすぎない移住生活ですが、今は『来てよかったな』と思っています。

 

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とはいえ、寒い日にこういう『Middle of Nowhere(人里離れた場所)』感のある郊外を見ると、気持ちが落ち込む時があります。

あと、雪に埋もれた教会やお墓もそう。どうしようもなく寂しくなるというか。

ときどき襲ってくる漠然とした不安との戦いも、海外移住にはつきものなのだと思います。

 

また2019年秋に一時帰国した時には、家族との別れを強く意識するようになりました。

以前よりも少し歳をとった親戚に『次にMACOちゃんが帰ってくる時は、私はもう死んでるかもね(笑)』と冗談を言われて笑ったものの、『これが最後になることだってあるんだな』と。

祖母にはカナダ移住直前に会ったきり、再会が叶いませんでした(数ヶ月後に亡くなってしまった)。

大切な人と会えないまま別れが訪れるかもしれないこと。その覚悟を、日本で暮らしていた時よりもずっと身近に感じています。

 

そして、最後にひとつだけ。

ときどき『生きやすい海外に移住すべき』『とりあえず海外移住』という意見を見かけますが、そんなに簡単で単純な話ではないと思います。

個人の選択をどうこういうつもりはありません。

だけど『海外で仕事を得て生活すること』『外国人として生きること』は想像以上にタフだということを、どうか知っておいて欲しいです。

 

 

まとめに

2020年5月現在、私のカナダ生活はほんの2年ちょっと。

これから長く住めば住んだだけ、それまで見えなかったカナダ暮らしのメリット・デメリットのも出てくると思います。

永住権を取得してカナダで生きるということは、カナダで生活の基盤を築くということです。期間の決まっている留学やワーホリ、旅行との大きな違いですね。

また、長く暮らしていくからこそ、肩の力を抜いて、自分にとって快適な環境を整えることがストレスを減らすことにも繋がると気付きました。

<例えば…>

などなど。

もちろんカナダ生活は大変なこと(デメリット)もありますが、無理せず少しずつできることを増やしていけば、だいたいのことは慣れます。

私は今のところ、カナダ移住を後悔していません^^

 

わたし

『おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。』

魔女の宅急便より

 

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