こんにちは!
カナダ東部の田舎町に住むMACOです。
海外生活で日本食は心を癒してくれる大切な存在。現地で買える材料を使って日本食を作ることができれば、心強いですよね^^
結論としてある程度の調味料は手に入りますし、同じものがなくても代用品を使えばちゃんと料理することができます。
今日は、海外で日本食を作るための代用品(調味料など)をまとめました。みりんや片栗粉、コンソメやお豆腐など、実際に使っているものをご紹介していきます!
【この記事はこんな人におすすめ】
- 日本の調味料が手に入りにくい海外在住者
- 海外で買える調味料の代用品を知りたい
- 現地食材で豆腐や納豆を作ってみたい
海外で自炊するための調味料や日本の食品はどこで買える?
海外で日本の食べ物(またはアジアの食べ物)を買いたい場合、こんなお店を覗いてみるのがおすすめです。
- スーパー
- 量り売り専門店
- オーガニック専門店
- アジアンスーパー
まずは、現地のスーパーをのぞいてみましょう^^
私が住んでいるのはカナダ東部の田舎町。
それでも普通のスーパーでも、お醤油やお豆腐、日本の米(いわゆるsticky rice)や海苔、カレールーやわさび等々、ある程度のものは買うことができます。
インターナショナルフードのコーナーにまとめて置いてあることが多いです。あと、オーガニックコーナーで意外なものを発見することもしばしば。
オーガニック専門店は意外な日本食材を発見できることが多いですし(昆布やシラタキなど)、量り売り専門店も豆類や雑穀、粉類の種類が豊富で頼れる存在です。
まず身近なスーパーのインターナショナルコーナーから覗いてみて下さいね。
海外で自炊する為の代用品【調味料】
①みりん
↑どちらもカナダで購入したもの↑
みりんは、白ワインやメープルシロップ、はちみつを使って代用することが可能。
こんな感じで混ぜて使います。
- 白ワイン+砂糖
- 白ワイン+はちみつ(照りを出したい場合)
- メープルシロップ
ただ、お出汁の味を楽しむような薄味の料理には、白ワインの香りがほんのり残ってしまう気がします。料理の味付けによって、使い分けてみて下さいね^^
②とんかつソース
とんかつソースは手作りすることができます。
イギリスのウスターシャーソース(Worcestershire Sauce)が手に入る地域なら、とても簡単です。
こちらの材料を混ぜるだけ。
【材料】
- ケチャップ:大さじ2
- ウスターシャーソース:大さじ2
- 砂糖:大さじ2(←少しずつ足した方がいいかも)
- 水:大さじ1
ちなみに、ウスターソースはイギリスのリーペリン社(LEA & PERRINS)が元祖。本家のウスターソースは、甘みがなくさっぱりした味わいです。
日本のウスターソースはリーペリン社のものをお手本に、独自の味に進化したものなのだそう。
③ポン酢
ポン酢は簡単に手作りすることができます。
こちらの材料を混ぜるだけ。アルコール感が気になる場合は、煮切ればオッケーです。
【材料】
- 醤油:みりん:お酢=2:1:1
- レモン汁:好きな量
- 粉末だし(あれば):少し
レモン汁以外にも、柑橘系の汁で作ることも可能。少しずつ足していって、好みの味に仕上げましょう。
④すし酢・米酢
米酢はアップルビネガー(Apple Vinegar)で代用することが可能。
特にりんごの香りが強いわけでもなく、オールマイティに使えるなぁという印象。すし飯に使っても特に違和感はありませんよ^^
ちなみにすし酢はカナダの田舎町で普通に売っています。
⑤料理酒
料理酒は、白ワインかCooking Liquor、紹興酒で代用することが可能。
私はお酒屋さんで買った日本酒(月桂冠で10ドルくらい)を使っていましたが、現在は紹興酒に切り替えました。紹興酒、独特な香りかと思いきや、まったく違和感ありません。おすすめ。
⑥めんつゆ
めんつゆは簡単に手作りすることができます。
【材料】
- 醤油:100ml
- みりん:100ml
- 粉末だし:10g
作る時に水を入れるタイプのレシピも試してみたのですが、水なしの方が長持ちしそうだなと思って、こちらのレシピに定着しました。
おつゆとして使う場合は、水で割って使います^^
私が参考にしているレシピはこちら。
材料3つ!超簡単めんつゆの作り方 by さかなっ子
⑦ゴマだれ、ごまドレッシング
ゴマだれやごまドレッシングは、無糖ピーナツバターやタヒニを使って手作りすることができます。
無糖ピーナツバターを使って、坦々麺やジーマミー豆腐もできますよ。
⑧食べるラー油
食べるラー油は自分で手作りすることができます。
私はキヌアラー油というのを手作りしていますが、もう最高。ご飯にも野菜にもあうので重宝しています。
これがあれば日本から買って持ってくる必要はないと思う…!
⑨柚子胡椒【アメリカ限定】
柚子胡椒も『Trader Joe’s』の『Yuzu Hot Sauce』が柚子胡椒の味に似ています。液体で不思議な感じがしますが、ちゃんと柚子胡椒の味。1本5ドルほどです^^
ちなみにカナダにTrader Joe’sはないので、アメリカに行った時に多めに買ってくるといいですよ。
あと、柚子の代わりにライムを使って柚子胡椒を手作りできるとの噂も。作ってみたらこちらで紹介させて頂きますね^^
⑩豆板醤(トウバンジャン)
日本食材ではありませんが、あると便利な豆板醤(トウバンジャン)。
中華系のお店に行くと何種類もの豆板醤があるので、店員さんと相談しながら購入しましょう。私が使っている豆板醤は『麻婆豆腐を作りたい』と言って店員さんに選んでもらったものです。
海外で自炊する為の調味料の代用品【スープ系】
⑪コンソメ
コンソメはチキンスープで代用可能。
スープ缶ブランド『Campbells』から、液体のコンソメ缶詰が販売されています。我が家は、チキンブイヨンのキューブで代用。
⑫鶏がらスープ
鶏がらスープもチキンブイヨンの素で代用可能。チキンスープには、キューブタイプとパウダータイプがあります。
ただ、日本で売っている鶏がらスープとはやっぱりどこか違う感じ(´-`)鶏がらスープに関しては、一時帰国の際にたくさん持ってくるしかないのかな、と思い始めています。
⑬和風だし
和風だしはケチャップやヨーグルトで代用可能。
トマトのグルタミン酸が、かつお節や昆布の旨味成分と同じ働きをするため、和風だしと似た味になるのだそう。ヨーグルトは味噌と同じ発酵食品ですね^^
試しにケチャップだしでお味噌汁を作ってみたら、想像以上にトマト味がしませんでした。
ただ、ダシほど深みが出ない気がするので、香り強めの海藻(ワカメとか)や野菜を使う等の工夫が必要かも。
海外で自炊する為の調味料の代用品【粉系】
⑭片栗粉
片栗粉は、ポテトスターチ(Potato Starch)で代用可能。
同じスターチでも、コーンスターチ(Corn Starch)はとろみが弱いです。片栗粉と同じくらいの量でちゃんとろみがつくポテトスターチの方がおすすめ。
私が住んでいる街ではポテトスターチはスーパーで売っていないので、量り売り専門店 『Bulk Barn』で購入しています。
⑮ホットケーキミックス
海外のホットケーキミックスって、甘みがなくてパサパサしていませんか? 自分で少し材料を足すことで、日本のような甘くてしっとりしたホットケーキを作ることができます。
北米でおなじみの『Aunt Jemima』のホットケーキミックスを例にご紹介しますね^^
ホットケーキミックス100gに対して
- 砂糖:大さじ1
- はちみつ:大さじ1
- みりん:大さじ1
これに所定の量の牛乳や卵を混ぜればオッケーです。
⑯きな粉
きな粉は、大豆(Soy Beans)を使って手作りすることができます。
作り方は、
- 大豆をフライパンで炒って
- ミキサーで粉にして
- ふるうだけ
少し手間がかかりますが、手作りのきな粉は香ばしくておいしいですよ^^
ちなみにスーパーで見かける『Soy bean Flour(大豆粉)』は、煎ってもきな粉っぽくなりませんでした。
きな粉の作り方を詳しくきな粉の作り方!乾燥大豆とミキサーで手作り!大豆粉で代用できる?
⑰おもち
おもちは、もち米とミキサーがあれば餅つき機なしで作ることができます!
水に浸したもち米をミキサーにかけて、レンジでチンするだけという手軽さです。できあがったおもちにコーンスターチをまぶすと、ベタベタしません。
CHECK私はこちらのレシピを参考にしています。
ミキサーとレンジで簡単お餅 by くままです
⑱もち粉、白玉粉
大福や白玉を作りたい場合、白玉粉(Glutinous Rice Flour)を使って手作りすることができます。
ちなみに、白玉粉と上新粉の違いはこちら。
粉の種類 | 原料 | 使用例 |
白玉粉 (Glutinous Rice Flour) | もち米 | 大福 |
上新粉 (White rice flour) | うるち米 | かしわ餅 |
大福の外側にまぶす粉はコーンスターチでオッケー。
我が家は、Y&Yというタイのメーカー(3匹のライオン印)のGlutinous Rice Flourを使うことが多いです。緑のパッケージが白玉粉、赤いパッケージは上新粉ですのでご注意を。
⑲強力粉、中力粉、薄力粉
小麦粉の種類は、グルテン(タンパク質)の含有量の違いによって分けられます。
日本では小麦粉は強力粉・中力粉・薄力粉と細かく分類されていますが、海外では『All Purpose Flour』でまとめられていることもしばしば(笑)。
海外で売っている各小麦粉の用途の違いはこちら。
粉の種類 (グルテン含有量) | 英語 | 用途 |
薄力粉 (8,5%以下) | Cake Flour, Pastry Flour | ケーキ、クッキー、天ぷら |
中力粉 (約9%) | All Purpose Flour | クッキーとか |
強力粉 (12%以上) | Bread Flour | パン |
サクサクのクッキーを焼きたい時は、薄力粉にあたる『Cake Flour』がベター。『All Purpose Flour』で作ったクッキーはガッチリ硬いできあがりになります。
カナダのスーパーでは一般的な小麦粉といえば『All Purpose Flour(中力粉)』。中力粉にコーンスターチを加えて薄力粉を作ることもできますよ^^
All Purpose Flour『1カップ』から『大さじ2』取り除き、コーンスターチを『大さじ2』加える
これだけ。わざわざ薄力粉を買いに走らなくてもOKです。
海外で自炊する為の調味料の代用品【ごはん・麺類系】
⑳日本米
『Short Grain』という短い種類が日本米のような粘りのあるお米です。
カナダでは『Short Grain』以外にも、ジャスミンライスやブラウンライス等いろんな種類のお米が売っています。料理によって使い分けるのも楽しいかも。
上の写真のお米は、ウォルマートで18ドルくらい。時々セールをしていて約8kgで10ドルくらいになります。
㉑ビーフン
ビーフンはスーパーで購入可能。
これまた『3匹のライオン印』から、いろんな太さの麺が販売されています。値段は3ドルくらい。
㉒そうめん
そうめんは、『Angel Hair(エンジェルヘア)』という細いパスタで代用可能。
ほっそーーーいパスタなので茹で時間に気をつける必要がありますが、そうめんそっくりの味と食感です^^
㉓中華麺
焼きそばや冷やし中華に使う中華麺は、パスタで代用可能。パスタを茹でる時に重曹を加えればオッケーです。パスタが中華麺に変身します。
分量はこちら。
【材料】
- パスタ:100g
- 重曹:大さじ1
茹でるだけで簡単なのでぜひ試してみて下さいね。
海外で自炊する為の調味料の代用品【その他】
㉔梅干し
梅干しはルバーブを使って手作りすることができます。材料はルバーブと塩のみ。
作り方も簡単なルバーブ練り梅、ルバーブの茎からは想像できないほど梅味で感動しますよ^^
ただしカナダに限っては、ルバーブは春夏しか売っていません。夏の間にたくさん作って冷凍しておくのがおすすめ。
ルバーブ練り梅について詳しくルバーブ練り梅を梅干しの代わりに!作り方や保存方法も!日持ちはする?
㉕豆腐
柔らかい豆の味が濃いお豆腐を食べたくなったら、ひよこ豆(chick pea)で手作りすることができます!
ひよこ豆のお豆腐の味は豆の味が濃く、柔らかいので冷奴が一番おいしいと思います。逆に、加熱すると溶けてしまうので、お味噌汁等には向いていません。
カナダのスーパーで売っているお豆腐は『Soft』が日本の柔らかいお豆腐に近い気がします(それでも絹豆腐には程遠いけど)。逆に『Firm(硬め)』のお豆腐はすごく硬いし食感もボソボソ。お肉の代わりに使う感じです。
ひよこ豆豆腐について詳しくひよこ豆で豆腐を手作り!作り方はニガリなしで簡単!固まらない失敗談も
㉖わらび餅
タピオカ粉でわらび餅を作ることができます。
タピオカ粉はアジアンスーパーや量り売り専門店で購入することができますよ^^ すごく簡単に作れますし、タピオカ粉は他の料理にも使えるので買っておくと便利です。
タピオカ粉以外にバブルティー用の丸い乾燥タピオカもよく見かけます。
㉗麦茶
麦茶は『Pearl Barley』という大麦を使って手作りできます。
洗って乾かした大麦をフライパンで焙煎するだけ。ふんわり懐かしい麦茶の香りはアロマ級です。麦茶も大量に作って冷凍しておくと便利ですよ。
麦茶の作り方を詳しく麦茶を海外で手作り!大麦から焙煎して自家製する簡単な作り方と分量
㉘ゴマ
カナダで売っているゴマ、白くてぺったんこであまり香りがしません。『Pale(顔色が悪い)』ゴマというか…(笑)。
これはフライパンで10分くらい煎ると、日本のゴマのような香りのいいぷっくりしたゴマになります。
5分後くらいからあっという間に色づき始め、焦げやすくなるので注意。フライパンを振り続けるのがコツです。
㉙あんこ
あんこは、小豆(Aduki beans)と砂糖を煮て作ることが可能。
砂糖の代わりにデーツとメープルシロップを使って作ることもできますし、炊飯器でワンタッチでもオッケー。
あんこ作りは時間がかかるけど工程自体は簡単ですし、たくさん作って冷凍しておくと便利ですよ^^
㉚納豆
大豆が手に入れば、海外で納豆を手作りすることができます。
タネになる納豆菌は、以下の方法で調達することができますよ^^
- 納豆菌を使う
- 市販の納豆を使う
- ハーブ等についている納豆菌を使う
納豆の手作りについては、簡単だという人、難しいという人。賛否両論です。
私はインスタントポットのヨーグルト機能を使って、納豆を手作りしています。1kg安定して作れるので、カナダで納豆食べ放題ができるようになりました。
失敗なしの作り方はこちら。
納豆の作り方を見る! 【納豆の作り方】インスタントポットで海外でも簡単手作り!失敗例も公開
㉛明太子
明太子は雑穀アマランサス(Amaranthus)で代用することができます。
日本のテレビでも紹介されたことがあるというアマランサス明太子。
『明太子と言われなければ分からない』というほどではないけど、何度か作ってみて納得いくレシピができましたので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
詳しいレシピを見る!アマランサスで明太子(たらこ)もどきの作り方!海外でもナンプラーで簡単に
海外生活で代用しにくい・一時帰国で大量に買ってきたいと思うもの
しばらくカナダで暮らしてみて、ある程度の日本食材は購入できること、買えない食べ物や調味料は代用品を使ったり手作りしたりできることが分かりました。
その中でも、代用するのが難しいと感じているものをご紹介します。一時帰国の時に絶対に買いだめしてきたいと思っている食べ物はこちら。
- 乾物
- 和風だし
- 和風のお茶
- ふりかけ
どれも軽いものばかりです。
和風だしはケチャップで代用可能とご紹介しましたが、やっぱり顆粒ダシがあった方が簡単ですし、カツオや昆布の風味は心を癒してくれます。各種和風だしは大量に買いたいものナンバーワンです。
また、カツオ節や昆布、ひじき等の乾物は軽いですし、いざとなればダシの代わりにも使えて便利ですね^^
和風のお茶のおすすめは、昆布茶とごぼう茶。
昆布茶もダシの代わりに使えますし、時短料理の材料に紹介されていることが多いので。ごぼうは海外では手に入りにい国が多いため、お好きな方はぜひ(香りがアロマ級です、笑)。
一時帰国の際はアレもコレもと欲しくなってしまいますが、持ち帰れる重量には限りがあります。色々と折り合いをつけていかないといけないな〜と考えた結果、この4つが最重要食材という結論に至りました(笑)
まとめに
海外で日本食を作る際に、現地で調達できるもの、代用できるものをご紹介しました。
私が住んでいるカナダに限っていえば、だいたいの日本の調味料は買うことができます。田舎町でも買えるので、トロントやバンクーバーの大都市だったらもっと色んなものが手に入るかと。
でも代用品を知っていると、『いざストックがなくなった時』にでも不安な気持ちにならずに済むと思うのです。
みりんも片栗粉もお豆腐も、日本のものを買えなくてもどうにかなると思うと、ちょっと気持ちが楽になりませんか?
この他にもコレで代用できるよ〜というものがあれば教えて頂けると嬉しいです!
それでは。