【一時帰国】健康保険は海外在住者も加入できる?民間保険も紹介

こんにちは!

カナダ東部の田舎町に住むMACOです。

日本へ一時帰国する際いろんな事務手続きが発生しますが、特に頭が痛いのは『日本滞在中の保険』ではないでしょうか。

私が暮らすカナダは病院へのアクセスがすこぶる悪いため、体のメンテナンスは一時帰国最大の目的のひとつです。

 

わたし
海外在住者でも住民票を戻して国民健康保険に加入できる、市町村によっては短期滞在だと断られる、いろんな情報があってよく分からない…!

 

今日は、日本一時帰国時の保険事情についてご紹介します。住民票を戻して健康保険に加入する流れやメリット・デメリット、海外在住者でも加入できる民間保険についてまとめました。

保険なしの10割負担で健康診断と歯の治療をしてきた体験談も一緒にどうぞ^^

 

 

 

【一時帰国】健康保険は海外在住者も加入できる?条件は?

一時帰国、健康保険

結論からいうと、住民票のない海外在住者であっても手続きをして住民票を戻せば、日本の国民健康保険に加入することができます。

ただし、あまり公には定められていませんが、条件を満たせない場合は転入を拒否されることもあるようです。

【条件とは…】

  • 帰国して14日以内に転入手続きをする
  • 転入する市に生活拠点がある

一時帰国者にとってネックになるのは、『転入する市に生活拠点がある』という点ではないでしょうか。『生活拠点がある』に加えて『引き続き定住する予定・意志がある』と定めている市町村もあるようです。

 

わたし
短期滞在だとダメってことだね。じゃあどのくらいの期間、日本に滞在すればいいんだろう?

 

私が調べた限りでは、短期滞在・長期滞在について、明確な期間を定めている市町村は多くありませんでした。参考までに、和歌山県海南市のホームページで見つけた記述をご紹介します。

 

海外に生活の本拠を有する人が日本に一時帰国した場合、帰国が短期の滞在(国からの通知等で1年未満とされています。)のときは、原則、住民登録ができないこととされているため、本市国民健康保険の資格は取得できません。

出典:海南市ホームページ

海南市では、1年未満の帰国は短期滞在と見なされ、原則住民登録ができない(=健康保険も加入できない)ことになっているようですね。

海南市ではありませんが、私も1ヶ月ほどの一時帰国で住民票を戻して健康保険加入できた人を何人も知っていますし、『短期滞在だと伝えずに、この市が生活拠点だと言えば受理される』というのが実際のところのようです。

市町村によって対応が異なり、ちょっとグレーな印象ですね。

 

Sponsored Link

 

【一時帰国】海外在住者が健康保険に加入する方法と必要書類

住民票を戻して健康保険に加入する流れ

一時帰国、住民票、健康保険

日本帰国後に住民票を戻すには、帰国後14日以内に転入届を出す必要があります。

流れはこちら。

【流れ】

  1. 市役所窓口へ行く
  2. 転入届と必要書類を提出する
  3. 住民票登録後、国民健康保険や年金の手続きをする

次に、必要な書類をご紹介していきます。

 

 

必要書類

転入届を出すために必要な書類はこちら。

【必要書類】

  • パスポート(入国スタンプが必要)
  • 認印(シャチハタ印不可)
  • マイナンバー通知カード、マイナンバーカード(あれば)
  • 住民票発行手数料

※転入先が本籍じゃない場合は、以下の書類も必要

  • 戸籍謄本
  • 戸籍の附票の写し

この他、国民健康保険加入の手続きに別途書類が必要になることがあります(例:海外転出前に会社の保険に加入していた場合は、資格喪失証明書など)。

市役所へ足を運ぶ前に、あらかじめ電話で必要書類を確認をしておくようにしましょう^^

 

 

【一時帰国】住民票を戻して健康保険を得るデメリット

①3割負担で病院を受診できる

住民票を戻す最大のメリットは、国民健康保険に加入できるという点です。住民票を戻すと、同じ流れで健康保険に加入し、保険証を発行してくれます。

年齢にもよりますが、質の高い日本の医療を3割負担で受けられるのは嬉しいことですよね。

ちなみに日本入国日が住民票を戻した日とみなされます。そのため、健康保険加入の手続き前に病院にかかって全額負担した場合も、後日、病院に保険証を提出すれば差額の7割が返金されます。

 

②マイナンバーが得られる

2015年10月から始まったマイナンバー制度。それ以前に日本国内に住民票がなかった人には、マイナンバーが付与されていません。

ところが、現在、銀行口座開設や海外送金にはマイナンバーの提出が必要となっています。マイナンバーがないために、海外送金の口座開設ができずに悩んでいる海外在住者は多いのではないでしょうか。

マイナンバーをゲットできるのも、住民票を戻す大きなメリットのひとつです。

 

 

③児童手当が支給される

児童手当とは、児童1人につき中学校修了まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)受け取ることができるお金のこと。

給付額は、子どもの年齢や出生順によって異なります。

0〜3歳未満 一律15,000円
3歳~小学校修了前 10,000円(第3子以降は15,000円)
中学生 一律10,000円

参考:内閣府

 

④乳幼児医療費助成が受けられる

乳幼児医療費助成制度とは、乳幼児の医療費を市が助成する制度のこと。

対象となる子どもの年齢や条件は市区町村によって異なりますが、子どもの医療費が無料(もしくは格安)になります。

対象年齢は市町村によりますが、中学3年生まで対象になるところも。歯の治療が対象になる市町村もあります。子供を連れて一時帰国する場合は、かなり大きなメリットといえますね^^

 

 

【一時帰国】住民票を戻して健康保険を得るデメリット

①国民健康保険の支払いが発生

国民健康保険は、加入日から支払いの対象となります。

けれども、月をまたがない同月内での転入・転出で、その月の最終日1日前に転出する場合、保険料は発生しません。

【例えば…】

  • 10月1日転入→10月30日に転出:保険料かからない
  • 10月1日転入→10月31日以降に転出:保険料かかる

保険料の金額は、市町村や条件によって違います。

また、保険料は、一部は前年度の年収、一部は前々年度の年収をもとに算出されるので、海外移住して2年以内など日が浅い場合は注意が必要です。

思いがけず高額な請求があっては大変です。支払いの金額がどのくらいになるのか、事前に確認しておきましょう。

 

②国民年金の支払いが発生

国民健康保険とセットで支払いが発生するのが、国民年金です。

海外転出している場合は国民年金は任意加入ですが、一時帰国であっても住民票を戻した場合、国民年金は強制加入となります。

加入には手続きが必要ですので、必ず住民票の手続き時に転入先の市町村へ確認するようにしましょう。

 

②住民税の支払いが発生

1月1日時点で日本に住民票がある場合、住民税の支払いが必要になります。住民税は前年度の年収等から算出されますが、事前にどのくらいの支払いになるか確認しておくと安心です。

逆に1月1日に日本に住民票がない場合は、住民税はかかりません(例:2月から9月まで住民票登録→かからない)。年末年始でなければあまり気にしなくてもいいのかもしれませんね。

 

④子供の就学義務が発生

学校に通う年齢の子供(満6歳から満15歳)がいる場合は、学校に通う『就学義務』が発生します。

学校に通わせなかった場合、市町村教育委員会から通知や出席の督促がくることも。督促を受けて応じない場合は、10万円以下の罰金が課せられることもあります。

ちなみに、住民票を戻さなくても体験入学等を受け入れてくれる市町村もあります。住民票登録の目的が日本の体験入学のためなら、事前に自治体へ確認して指示を仰ぐのがよさそうですね。

 

⑤市役所へ行く手間が発生

転入と転出の手続きのために、最低2回、市役所へ足を運ぶ必要があります。

混雑状況や手続きの内容によっては時間がかかることもありますし、貴重な一時帰国の時間を使うことになります。

メリット・デメリットをよく考えて、住民票を戻すかどうか検討して下さいね。

 

 

【一時帰国】海外在住者も加入できる民間保険は?

①グローブパートナー

海外旅行傷害保険のグローブパートナーは、日本人向けに開発された保険商品です。ホームページも日本語に対応しています。

滞在期間によって、対象者が違います。

  • 短期契約(1週間、2週間、1ヶ月)→69歳以下の場合は誰でも契約可能
  • 長期契約(3ヶ月〜12ヶ月)→長期で色々な国に旅行する人、留学・ワーホリの場合契約可能。

※その他の理由(就労等)で長期に滞在する場合は、問い合わせが必要

クレジットカードがあれば、オンラインで契約が可能なのもメリットですね。

※詳しい補償内容等は、必ず公式ホームページでご確認ください。

 

 

②Allianz Global Assistance(カナダ在住の場合)

Allianz Global Assistanceの国外・州外旅行者用保険です。カナダの保険会社BIISインターナショナル・インターナショナル・サービスを介してであれば、日本語対応のホームページがあるので安心です。

カナダ州保険加入者向けの保険で、保険期間全体に渡って州保険に加入していることが条件になります。

主な保証内容として、州の健康医療保険が補償する部分を超えた緊急入院および緊急治療に対し、最高10,000,000ドルまでの費用が補償されます。

クレジットカードがあれば、オンラインで契約が可能。

※詳しい補償内容等は、必ず公式ホームページでご確認ください。

 

わたし
私も一時帰国でお世話になったのがこの保険。37歳女性の私の場合、6週間で約98カナダドルだったよ。

 

 

 

③SEVEN CORNERS(アメリカ在住の場合)

アメリカのHISのウェブサイトでは、SEVEN CORNERSという保険会社の海外旅行医療保険が紹介されています。

『米国在住者の日本里帰り旅行などの海外旅行』も対象となる保険として紹介されているので、アメリカ在住の方はぜひチェックしてみて下さいね^^

保険は3種類の基本プランがあって補償内容等をカスタマイズできるようです。

 

 

【一時帰国】クレジットカード付帯の保険は使える?

一時帰国、クレジットカード、海外旅行保険

日本で発行されたクレジットカードの海外旅行保険は、海外から日本に行く旅行に対しては使うことができません。

クレジットカード会社の海外旅行保険の条件をいくつか確認してみましたが、どこも『カードご加入日(カード発行日)の翌日以降に日本を出発される旅行が対象となります』との文言が。

つまり、日本で発行されたクレジットカードの海外旅行保険は、

 日本発→海外に滞在する旅行

 海外発→日本に滞在する旅行

という条件になっているというわけですね。

逆に、住んでいる国で発行したクレジットカードがあれば、その海外旅行保険が使えるか確認してみてはいかがでしょうか^^

 

 

【一時帰国】保険なしで健康診断と歯医者治療へ行ってきた話

一時帰国、住民票、健康保険

2019年秋、1ヶ月半ほど日本に一時帰国した際に病院へ行ってきました。私は住民票を戻さなかったので、保険なし&10割負担の自費診療です。

利用したのは、健康診断(婦人科検診を含む)と虫歯2本の治療。健康診断と一緒に、カナダ移住以来1年半ほど悩まされている謎の腹部の違和感について、胸部エコーをして調べてもらいました。

ちなみに、保険なしで診察を受けるには、病院の受付で『一時帰国中で保険証がない』旨を伝えるだけでオッケーです。

 

参考までに、それぞれかかった医療費をご紹介します^^

内容 払った医療費
健康診断
(婦人科検診2種類、腹部エコー含む)
約27,000円
虫歯治療2本
(レントゲン1回)
約10,000円

 

追加で腹部エコーをしていますので、健康診断自体は約23,000円ほどでした。

どうでしょう、高いなと思いますか?

私が住むカナダは病院へのアクセスがすこぶる悪く、ERにかかろうもんなら5〜6時間はザラに待たされる世界です。医療費節約のため余計な検査はしてもらえませんし、専門医に直接診てもらえる機会はとても貴重。

カナダは医療費無料ですが、本当に本当に『病院へ行けない』『調べてもらえない』のです。

なので、健康診断を受けられるだけでありがたい。専門医に診察してもらえるだけで、どれだけ気持ちが楽になることか。それが数万円でできるのなら、まったく惜しくありません(安くはないけど…)。

さらに歯医者に関しては州政府医療保険の適用外となるため、基本的には実費負担。虫歯の治療で数十万円かかったという話もよく聞きます。1万円ならありがたすぎる金額です。

 

とはいえ、これだけ海外在住者が増えている現状。

『市町村によって対応が違う』『短期滞在だと言わなければOK』というグレーな対応ではなく、一時帰国者のための健康保険加入制度が整備・統一されるといいなぁと思います。

 

 

まとめに

海外在住者の一時帰国の健康保険についてご紹介しました。

結論は、一時帰国であっても住民票を戻せば健康保険に加入することが可能。でも、短期滞在だと分かると転入を拒否されることもある市町村もあるようです。

海外在住者が短期で住民票を戻すことについては賛否両論あるようですが、個人的には、少し割高であっても在外日本人の一時帰国向け公的保険が整備されると嬉しいなぁと思います。

今回はAllianzという民間保険に加入して帰国し、健康診断も歯医者さんも全て自己負担で行いましたが、次回帰国する時はなんらかの公的保険が使えるようになっているといいなぁと。

子供連れの一時帰国であれば、なおさら国民健康保険があると安心です。メリットやデメリットを比べてみて、住民票を戻すのか、民間保険に加入するのかを検討してみてくださいね。

 

Sponsored Link