こんにちは、カナダ東部の田舎町に住むMACOです!
極寒という言葉がぴったりなカナダ東部の冬。
特にトロントを含む東海岸では、真冬の気温がマイナス20度になることもしばしばです。そんな極寒の気候では、どんな服装をしたらいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
マイナス数十度の世界で着る服って…私も実際にカナダに引っ越すまでは想像できませんでした(笑)
でも、大丈夫。
服装はポイントを押さえれば快適に過ごせますよ^^
今回は、冬のトロントを快適に過ごすアウターと持ち物(必需品)、冬のファッションのタブーをご紹介します。
カナダ冬の服装|トロントや東海岸の気候を簡単にチェック
ロシアについで世界で2番目に大きな国カナダ。
横にながーいので、西のバンクーバーと東のトロントではかなり気候が違います。カナダの主要都市の気温をチェックしてみましょう。
左が最低気温、右が最高気温です。
12月 | 1月 | 2月 | 3月 | |
バンクーバー | 1/6 | 0/6 | 1/8 | 5/13 |
エドモントン | -17/-6 | -19/-8 | -16/-4 | -7/1 |
トロント | -6/0 | -10/-2 | -10/-1 | -4/4 |
モントリオール | -10/-2 | -14/-5 | -13/-3 | -6/2 |
参考:tripsavvy
同じ国の中でもまったく気温が違うことがわかりますよね。バンクーバーが東京と同じくらいの気温なのに対して、その他の地域はかなり冷え込むことが分かります。
ここで知っておきたいのは、温度には『実質温度』と『体感温度』があるということ。体感温度は『Windchill(ウィンドチル)』と呼ばれます。
【体感温度とは?】
体感温度(Windchill)とは『肌で感じる温度』のこと。体感温度は、湿度や風に左右される。湿度が高い・風が強いと、実際の気温よりも寒く感じる。
たかが湿度や風と侮ってはいけません。風が強いだけで、体感温度は何倍も寒く感じます。
例えば、2017年12月28日、トロントピアソン空港では57年ぶりの寒さを記録。この時の実質気温はマイナス22度、体感温度はマイナス30度でした。実際の温度と体感温度の差、なんと8度…!
状況によっては、実際の数字(温度)よりもかなり寒い日があるということですね。
カナダ冬の服装|トロントでおすすめのアウターファッションブランド6選
カナダ東部の冬を過ごすには、しっかりしたダウンジャケットが必要です。
逆にジャケットさえしっかり暖かいものを選べば、中は薄着で大丈夫ですよ^^
【ジャケット選びのポイント】
- 防水(または水に強い)
- お尻が隠れる丈
- フィルパワー
- 耐寒温度
耐寒温度フィルパワーについては、カナダグースを例にご説明します^^
それでは、カナダの冬を乗り越えるためのアウターのブランドをチェックしていきましょう。
① Canada Goose(カナダグース)
1957年、トロントで創業したブランド。カナダの冬の服装の話では、ほぼ必ず名前が上がりますよね。
どれくらい暖かいかは、それぞれのデザインの『体感指数』で確認することができます。マイナス30度まで大丈夫なものも。さすがはオーロラツアーでも使われるだけのことがありますね。
私はカナダ移住1年目の冬に、カナダグースのジャケットを購入しました。
私が買ったのはシェルバーン(Shelburne)というモデル。
軽いのはもちろん、包まれるような暖かさは初めての体験。素晴らしく温かい。フードも深くて、きちんと顔を守ってくれるよ。
ただ、だんだん極寒生活に慣れてくると、0度以上の日にはカナダグースは暑く感じます。絶対に必要かと聞かれれば、そうじゃないと思う。高価ですしね。
さて、極寒地で着るジャケットを選ぶ時に注目したいのがフィルパワーという単位。各商品の詳細欄に載っていることが多いです。
出典:カナダグース公式サイト
フィルパワーとは、羽毛のかさ高性を示す単位のことです。フィルパワーが550以上あれば、軽くて暖かいと言われているんですよ^^
ちなみに、カナダグースのジャケットのフィルパワーは、625~800となっています。上の写真の例では、625ですね。
10万円のジャケットはカナダでも高級品です。それでも文句のつけようがない着心地に、人気の理由がわかります^^
2. SOIA & KYO(ソイアアンドキョー)
モントリオール発祥の人気ブランド。『Mackage(マッカージュ)』の姉妹ブランドで、キレイめのデザインが多いです^^
細身のフェミニンなものが多く、とても上品なデザインが多いのが特徴です。『カナダグースはちょっとカジュアルすぎるな〜』という方は、ソイアがおすすめ。
お値段は500ドル〜1000ドルまで様々です。
着心地は『吸い付くようなフィット感で暖かい』。ツヤがあるフェミニンな感じの生地が多いのが特徴で、おしゃれだな〜と思いました。フィルパワーはなんと700だったから、カナダグースに負けない暖かさですね。
デザインによっては、中にウェスト丈のダウンが付いているソイアのアウター。上の写真もダブルジャケット仕様です^^ 風を通さないから暖かいですよ。
最近では、英国ウィリアム王子の奥さんでメーガンマークルさんがソイアのジャケットを着てたと話題になったことも。
3. TNA(ティーエヌエー)
バンクーバー発祥のセレクトショップ 『Aritzia』。その中でも特に人気なのが『TNA』です。おしゃれでかわいい、かつ値段もリーズナブルと若い女性にとにかく人気があります^^
ジャケットは、お値段約300ドルくらいから。マイナス30度対応のデザインもあって、暖かいと評判です。
トロントでは冬の時期、このTNAのジャケットを着た人をよく見かけると聞きますよー。
4. firefly(ファイヤーフライ)
カナダのアウトドアブランド『Firefly(ファイヤーフライ)』。
ウィンタースポーツのウェアも展開しているブランドです。ここのジャケットは、細身のものが多くて、すっきりおしゃれに着ることができます^^
お手頃な値段のわりに、すごく暖かくておすすめとのこと(友人談)。お値段も約200ドルからとリーズナブルです。
ブラックフライデーやボクシングデーのセールでは、100ドル程度までお値段が下がることも。カジュアルすぎないアウターを探している場合は、ぜひチェックしてみて下さいね。
5. Columbia(コロンビア)
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アメリカのオレゴン州生まれのアウトドアブランド。
コロンビア、ジャケットもブーツもとにかく人気です。毎日とにかく何かしらコロンビアの商品を見かけます。
夫の家族・親戚はなんとほぼ全員、コロンビアのウィンタースポーツ用のジャケットを着ていました(笑)いろんなデザインのコロンビアのジャケット、壮観でしたよ〜!
長めの丈のダウンは、だいたい200ドルくらいから。
6. THE NORTH FACE(ノースフェイス)
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アメリカのカリフォルニア州生まれのアウトドアブランド。
ノースフェイスのジャケットを着ている人もよく見かけます^^
実際にアマゾンの口コミを見ていても、『とても暖かい』と評判がいいです。デザインもほどよくカジュアルでかわいいんですよね〜!
ただ、ノースフェイスのジャケットはちょっと重い気がします。買う前にかならず店頭で試着して、着心地を確認してみてくださいね。
カナダ冬の服装【トロント】アウターはどこで買える?
トロントで冬のアウターを買いたい場合、ダウンタウンにあるEaton Centre(イートンセンター)に行ってみましょう。
私はトロント在住ではありませんが、2019年夏にイートンセンターを訪れて、お店の多さに感動(田舎者です)。
インターネットで見ていたお店がすべてと言っていいほど揃っていて、『田舎町でジャケット探しに走り回ったのはなんだったんだろう…』と、ちょっと悲しくなりました(笑)
また、コロンビア・ノースフェイス・ファイヤーフライ等のアウトドア系のブランドは、カナダ全土にチェーン展開するSport chek(スポーツチェック)がおすすめです。
いろんなスポーツブランドを一度に見比べることができますし、セール時はすごく安くなりますよ^^
カナダ冬の服装【トロント】ファッションのタブーと持ち物・必需品まとめ
カナダ東部は、12月頃から本格的な冬を迎えます。
毎日少しずつ雪が降ったり、ドカーンとスノーストームが来たり。もちろん暖かい日もありますが、ほぼ毎日ゼロ度以下の気温が続きますので、基本的に積もった雪は溶けません(笑)
そんな環境で現地の人がどんな服装をしているのか、ご紹介していきますね^^
※この記事はトロントを含む東部の気候に基づいています。
①アウターはしっかり
※これ、私が外でしている格好です。
まず大切なのがアウターです。
女性はお尻が隠れる長さのダウンジャケットを着ている人が多いです。というか、お尻が隠れる長さじゃないと、寒くてたまりません!!
さらに、女性はみんな、ぴったりめのサイズを着ています。
これはサイズに余裕があると、ジャケットの下のスキマから寒気が入ってきてしまうからなんだそう。実際に、お店の人にもぴったりサイズをすすめられます。
ギチギチのサイズを選ぶ必要はありませんが、体にフィットする程度のサイズを選ぶといいと思いますよ^^
日本ではMサイズの私も、XSサイズを買ったよ。ふ、太れない…。
でも、カナダの服のサイズは、日本のサイズより作りが大きめだよ!
また、カナダではジャケットのフードは実際にかぶるもの。飾りではありません。風から顔を守る役目をするため、日本のものと比べるとかなり深いフードが多いんですよー。
九州で使っていた『これさえあれば冬はほっかほか!』というダウンコートが、カナダではまったく役に立ちませんでした。雪国には雪国の本気を詰め込んだジャケットがたくさんあります。
カナダで着るジャケットはカナダで買いましょう。
②アウターの中は薄着
※アウターを脱いだ室内での格好です。もっと薄着でも大丈夫。
マイナス20度の大雪の日でも、普通に歩いている人が多いです。もちろんばっちり防寒して、ですが。
けれども、外は極寒でも室内はほっかほか。学校やショッピングモール内ではすごく暖房が効いているので、屋内では半袖で過ごしている人も多いんです^^
ですので、アウターの中は薄着でOK。
むしろ、たくさん着ていると室内に入った時に暑すぎて困ります。薄手のネルシャツや長袖シャツ、分厚すぎないセーターをサラッと着ている人が多いです。
私はユニクロのヒートテックを中に1枚着ていますが、たまに暑すぎることも。もしヒートテックを持ってくるなら、『極暖シリーズ』は避けた方が無難です。
③足元はスノーブーツ
雪の中を歩く機会が多いカナダ東部の冬。スノーブーツは絶対に必需品です。
足元・足首が寒いと全身が冷えますし、 防水の靴じゃないと雪が染み込んで歩けません。ムートンブーツは論外です。
スニーカーなんかで歩くとね…濡れて靴が凍ります(体験談)。
歩道の雪は毎日きちんと除雪してありますが、それでも普通の靴では寒い。なので、冬のカナダを普通の靴で歩くのはタブー中のタブー!ダメ、絶対!
逆に、足元が暖かいだけで外歩きがすごく快適になります。旅行でくる場合も、防水で暖かいブーツを準備してくることをおすすめします。
④ボトムスは細身
ボトムスは、基本的には普通のタイツ+裏起毛のタイツの重ねばきで大丈夫です。または、ジーンズの下にタイツでもOK。
冬を迎えてみて思うのは、現地の女の子は細身のボトムスが多いということ。ズボンならスキニー、それ以外ならレギンス(スパッツ?)の女性が本当に多いです。
本当にピッタピタのスキニーパンツが多く、中に重ね着なんてできるのだろうかと疑問に思って、カナダ人の友人に聞いてみたところ…。
まあ、室内は暖かいので、外を歩く少しの間だけ我慢できればいいのかもしれませんね。
さて、スキニーパンツはいいとして、足の形まる出しのぷりぷりレギンス1枚を履くのって、抵抗ある日本人女性は多いはず(私だけけ?)。
日本で流行っているゆるっとしたスカートやパンツはほとんど見かけませんし、雪の中は歩きにくいです。つまり、完全に気候にあっていません。履かなくなるので持ってこなくていいと思います。
===2020年1月追記===
裏起毛のあったかジーンズを発見!
オールドネイビーの『Built in Warm』ジーンズは、裏起毛なのにスリムにはけて、すごく温かいです。
今年の冬は毎日これを履いています。もう本当にあったかくて手放せない。
ただし、1月中旬頃にはサイズがかなり少なくなるので、ブラックフライデーかボクシングデーで買うのがおすすめです(定価70ドルの半額くらいで買える)。
⑤帽子と手袋は必需品
ニット帽と手袋は必需品です。
まずニット帽について。マイナス数十度の中を歩くと頭も痛くなりますし、なんといっても耳がちぎれそう!ぽんぽんはない方が、ジャケットのフードをかぶりやすいです。
あと、ニット帽の内側がフリース加工されているものがあったかくておすすめですよ(写真・左)。
手袋も必需品です。
冬のカナダの道は滑りやすいので、両手がふさがっていると危険です!!あとマイナス20度くらいになると、指先がかじかむを通り越して痛いです。
私はマイナス20度の中で素手で写真を撮ろうとして、指に激痛が走ったことがあります。『痛い痛い!』と声に出すくらい。『イテテw』とかじゃなくて真顔で『痛い!』と言わせる寒さってすごいですよ(笑)
⑥靴下は素材に注意
※左がメリノウール混ソックス
靴下は特に高いものを買う必要はありません。ただ、素材にだけ気をつけてくださいね^^
冬の靴下はメリノウールがおすすめです。メリノウールは、アウトドアグッズで人気の素材ですね^^
これはスノーブーツを買う時に、靴屋の店員さんに何度も何度も言われたこと。
冬にコットンの靴下はタブー中のタブーで、湿気が逃げずに冷えてしまうんだそう。その点、メリノウール素材の靴下は薄くて暖かく、吸汗性&調湿性に優れ、臭くなりにくいんです。
ちなみに、メリノウール100%である必要はありません。我が家はコストコで、メリノウール約80%の靴下3足セットを18ドルで購入。履き心地最高です^^
⑦荷物はリュックかポシェット
荷物はリュックかポシェットが多い印象です。
大学ではほぼ100%と言っていいほど、リュックを背負った学生ばかり。
また、ちょっとしたお出かけにはポシェットが多いですね^^ お国柄なのか土地柄なのか、あまりハイブランドを持っている人は見掛けません。若い子は『Kate Spade』が多いです。
ちなみに、パックパックはカナダ発祥の『Hershel(ハーシェル)』というブランドがあります。学生さんに人気のカジュアルなリュックです。
日本で買ってもあまり値段は変わらないので、日本で購入して背負ってくるのもあり。
8. マフラーのかたちに注意
※右下のタイプが一番おすすめです。
これはあまり重要でないかもしれませんが、実際に痛感したこと。
マフラーはぴったりと顔のかたちに沿うものがいいと思います。というのも、口とマフラーの間のスキマが大きいと、息がかかったところが凍ります。凍らなくても、すぐ水滴がついて不快です。
本当に寒い日は、マフラーでぴったり鼻までカバーし、ニット帽をかぶって歩くと楽なことに気付きました。ほぼ目出し帽状態ですね(笑)
カナダ冬の服装【トロント】を過ごすために日本から持ってくるといいもの
『冬の日本で購入しておくといいもの』についてご質問を頂きました。
大体のものはカナダでも買えますが、日本から持ってくればよかったなぁと思っているものをご紹介しますね^^
裏起毛のスキニーパンツ
ご紹介した通り、現地の若い女性は、冬でも細身のボトムスが多いです。スキニーパンツやスパッツのようなヨガパンツを1枚サラッと着て歩いている女性が多いんです。
スキニーの方がスノーブーツにインしやすく実用的で、私自身、日本から持ってきたストレートジーンズはほとんど履かなくなりました。
ただ、冬に普通のジーンズ1枚目というのはやっぱり寒いです(笑)
色違いで何枚か裏起毛のスキニージーンズを持ってくると重宝しますよ^^
ニットワンピース
スパッツを履きたいけどお尻を丸出しにしたくない、そんな時に便利なアイテムです。
現地の女性は冬でも細身のファッションが多いです。なので、ニットワンピースも、ひざ丈(もしくはひざより少し上)の細身のデザインのものを持ってくると重宝すると思います。
ただ、分厚いニットは必要ありませんのでご注意を(室内が暑いから)。
まとめに
カナダの冬はとても長くて厳しいです。特に、トロントを含む東部の街は文字通り極寒の冬。
極寒の冬のカナダでも、アウターや持ち物(必需品)を押さえれば、かなり快適に過ごせることが伝わったでしょうか^^ ファッションのタブーもいくつか注意すればOK。
最初はあまりの寒さに引きこもりがちになりますが、大丈夫。過酷な寒さにも慣れますよ(本当です)。
カナダの冬はとても寒いけれども、冬の雪景色は本当に美しいです。暖かい服装で、カナダの冬を楽しんでくださいね!
最後までお読み頂きましてありがとうございました^^