こんにちは!
カナダ東部の田舎町に住むMACOです。
カナダ名物のメープルシロップ。
メープルシロップには『アンバー』『ゴールデン』をはじめとする、4つのグレードがあるのをご存知ですか?
カナダのスーパーやお土産屋さんに行くと、たくさんの種類のメープルシロップが並んでいます。私自身、最初は、どれを買っていいのか全然分かりませんでした。
今回は、メープルシロップのグレードや選び方(見分け方)についてご紹介します!栄養に違いやおすすめのグレードなどなど、ぜひ参考にしてみてくださいね。
カナダのメープルシロップのおすすめはアンバー!4つ種類とは?
4つの種類一覧(等級/グレード)
メープルシロップは、サトウカエデの樹液を煮詰めた自然の甘味料です。
主な原産地はカナダ東部。世界で流通しているメープルシロップの約7割は、ケベック州で作られているんですよ^^
メープルシロップは、4つの等級(グレード)に分けられています。
グレード | テイスト | 光透過率 |
ゴールデン (Golden) | デリケートテイスト (軽い味わい) | 100〜75% |
アンバー (Amber) | リッチテイスト | 74,9〜50% |
ダーク (Dark) | ロバストテイスト | 49,9〜25% |
ベリーダーク (Very Dark) | ストロングテイスト (ダークな味わい) | 24,9〜0% |
メープルシロップは、樹液の収穫時期によってシロップの色や風味、味に違いがでます。
一番上のゴールデンが収穫時期が一番はやく、色も薄く、軽い味わいです。下にいくにつれて、色が濃く、ダークな味わいになります。
グレードごとの光透過性の違いからも、色の違いが伝わりますよね。
この4つのグレードの製品は、すべて『Canada Grade A』というカテゴリーに属します。『Grade A』の基準を満たさないメープルシロップは、加工用などに使われるんですよ^^
グレードを決める基準は、こちら。
- 澄んだ色合いで同一色のもの
- 沈殿物がないもの
- 100%樹液を煮詰めたもの
- 発酵していないもの
などなど。
2017年以前は、エキストラライト、ライト、ミディアム、アンバー、ベリーダーク…とさらに細かく分類されていましたが、カナダと米国で異なる基準を調和させるため、今の4つのグレードが適用になりました。
どんな違いがあるのか1つずつ特徴を詳しく見ていきましょう。
①ゴールデン:デリケートテイスト
採取の時期が最も早い樹液で作られるのが、ゴールデンです。
早く収穫される樹液は糖分を多く含むので、加熱時間が短いので色味は淡くなります。透き通るような黄金色で、デリケートな風味が特徴です。
軽い味わいなので、香りが強いのが苦手な方はゴールデンがおすすめですよ^^
- ホイップクリームにかけて
- 果物やヨーグルトにかけて
- メープルキャンディとして
②アンバー:リッチテイスト ★おすすめ★
アンバーは、ゴールデンの後に収穫された樹液で作られます。
きれいな琥珀色で味わい深い風味が特徴です。
日本に一番流通されているのはアンバーなので、一番しっくりくるかも。
また、カナダ土産に一番おすすめなのが、アンバーです。スーパーだと、500mlの瓶が10ドルほどで買えます。瓶が重いなという場合は、プラスティック入りのメープルシロップも販売されていますよ^^
ヨーグルトやパンにつけてそのまま使うのもよし、お菓子作りに利用してもオッケー。一番汎用性が高いと思います。
- パンケーキにかけて
- フルーツコンポートのシロップとして
- グラノーラ作りに
③ダーク:ロバストテイスト
ダークは、アンバーの後に収穫した樹液から作られます。
さらに色が濃く、メイプルシロップ特有の風味も強いのが特徴です。
ちなみに『Robust(ロバスト)』は、『芳醇な、こくや深みのある』という意味。人に使うと『丈夫な』みたいな意味になります。力強い感じの香りが伝わりますね^^
肉料理や魚料理などの料理に使用するのがおすすめです。
- 料理のソースとして
- ナッツをキャラメライズ
- アイスクリームにかけて
- 肉をマリネして
④ベリーダーク:ストロングテイスト
ベリーダークは、一番最後の時期に収穫される樹液から作られます。
風味も色の濃さもとても強く、スモーキーな香りが特徴です。深い濃厚な風味を生かした肉料理や魚料理、パン作りにもおすすめ。
かなり強めのメープル風味ですが、慣れるとクセになる感じ。子供向きではないかもしれませんが(笑)
カナダのお土産に個性の強いメープルシロップが欲しいなら、ベリーダークがおすすめです^^
- パンやお菓子を焼くのに
- カスタードクリーム作りに
- メープル風味を生かした料理に
カナダのメープルシロップの栄養は?種類(グレード)によって違う?
メイプルシロップはとても栄養価が高いです。
ビタミンB1、B2やミネラル、ポリフェノール、たんぱく質など、ハチミツやお砂糖などと比べても、バランスよく栄養素が含まれているんです。
また、グレードによる栄養の違いも気になるところですよね!
収穫シーズンによっては、アミノ酸やミネラル等の成分が異なるようです。
収穫時期が早いほど、ショ糖が多く、終盤に向けて果糖やブドウ糖の割合が増えていきます。ですので、グレードが進むにつれて甘さや風味は濃くなっていきます。
そのほか、ベリーダークは、他のグレードに比べて、カルシウムやミネラル、フェノール化合物が多いとされています。
※フェノール化合物は、抗生物質の効きをよくする成分として注目されています。
また、ミネラルやアミノ酸などの成分もシーズンによって変化するので多少なりともグレードによって栄養価は変わってくるようです。
しかし、一般に公開されているのはグレードの平均値なので、詳しい数値までは確認できませんでした(>_<)
カナダのメープルシロップの種類の選び方やチェックポイント
メープルシロップは、4つのグレードに加えて、いろんなメーカーの商品があります。
『普段の食卓用には、どれを選んだらいいの?』『何が違うの?』『カナダのお土産ならどれがベスト?』と悩んでしまいますよね。
メープルシロップのの選び方(見分け方)を紹介します。
ポイント1:純度
まずメープルシロップの見分け方として、純度100%の純粋なメープルシロップかどうかチェックしましょう。
メープルシロップとして販売されているものの中には、メープル風味とかケーキシロップなど、純粋なメープルシロップではないものも多いです。
原材料に水飴やブドウ糖などが使われたものは値段が安価ですが、純粋なメープルシロップではないということですね。
実際に、カナダのスーパーでも『メープル風シロップ』が販売されています。500mlほどで2〜3ドルと激安です。
例えば、おばさんのイラストがついた『Aunt Jemima(アーント・ジェマイマ)』のシロップは、メープル風味です。
このおばさん印↓↓
View this post on Instagram
シロップはパンケーキミックスと一緒にお土産として人気がありますが、本物のメープルシロップではありませんので気を付けて下さいね!
ポイント2:原産国の違い
メープルシロップは、日本では埼玉県や山形県で生産されています。
海外ではアメリカの北東部などでも生産されていますが、原産国で有名な国といえばカナダですよね!
世界で流通しているメープルシロップの7~8割が、カナダのケベック州のものです。
どのメープルシロップがいいか迷ったら、まず原産国をチェックしてみてください。
また、カナダのメープルシロップへの品質基準はかなり厳格です。カナダ産のものがおすすめですよ^^
ポイント3:グレードの表記
先ほど紹介したように、メープルシロップには厳しい品質基準をクリアしたものには、グレードの表記があります。
見た目だけでなく味や風味も違いますので、メープルシロップを購入する時は、必ずグレードもチェックしましょう。
- ゴールデン(軽い味わい)
- アンバー(お土産に一番おすすめ!)
- ダーク(料理におすすめ)
- ベリーダーク(個性的な味わい!)
お土産に買ってみたいと思っている方は、『アンバー』がおすすめ。スーパーで買うと、瓶のものが500mlで10ドルとお手頃価格です^^
好みによって異なりますが、風味や色など一番万人受けするのはアンバーなので、とりあえず迷ったらアンバーを選んでみてくださいね。
逆に、強い香りと風味をもつ個性的なメープルシロップを楽しみたければ、ベリーダークがおすすめです。
ポイント4:容器の違い
カナダで販売されているメープルシロップには、ガラス容器・プラスチック容器・缶があります。
お土産として最適なのは、ガラス容器のものだと思います。少し持ち運びが大変になりますが、メープルリーフの形をしたかわいいものは、お土産にぴったり!
かなり小さめサイズもあるので、おすすめです。ちなみに、かわいいデザインのメープルシロップは、スーパーでも買えますよ^^
また、変わり種だと『缶入り』のメープルシロップも。
発見した時、『これ、1回じゃ使い切れないのにどうするんだろう…!』とすごく疑問に思いました。
缶入りのメープルシロップ、珍しくていいかもしれないけど、もらった方がちょっと困るかもなぁ(´-`).。oO
まとめに
メープルシロップの選び方(見分け方)や種類についてご紹介しました。
私はカナダに引っ越すまで、まさかこんなにメープルシロップが生活に密着しているなんて信じていませんでした(笑)
メープルシロップには4つのグレード(等級)があること、グレードによって栄養や風味、色が違うことも知りませんでしたし…(´-`).。oO
メープルシロップは、カナダのお土産の定番中の定番でもあります^^ どのグレードがいいか迷ったら『アンバー』がおすすめですよ。
実際に、カナダの家庭でもアンバーを使っているところが多い気がしています。
- ゴールデン(軽い味わい)
- アンバー(お土産に一番おすすめ!)
- ダーク(料理におすすめ)
- ベリーダーク(個性的な味わい)
日本でも購入することができますので、メープルシロップが好きな方は、ぜひいろいろと試してみてくださいね。
また、3〜4月のカナダを訪れたら、メープル小屋でスノーメープルタフィー体験がおすすめです。日本ではできない経験なので、ぜひトライしてみて下さいね^^
それでは〜!