こんにちは!
カナダ東部の田舎町に住むMACOです。
北米では秋の一大イベントである『サンクスギビングディ(感謝祭)』。日本ではあまり馴染みのないイベントですよね。
日本ではハロウィンが終わるとクリスマス色に染まりますが、北米ではもうひとつビッグイベントを挟みます。
それが、サンクスギビング(感謝祭)です。
今日は、アメリカとカナダのサンクスギビングデーについて詳しくご紹介します。
【この記事を読むとわかること】
- 2021年のサンクスギビングの日にち
- アメリカとカナダのサンクスギビングの違い、起源
- サンクスギビングの料理(食べ物)
【2021年】アメリカとカナダのサンクスギビングデーはいつ?
Thanksgiving Day(サンクスギビングデー/感謝祭)は、アメリカとカナダの祝日です。
サンクスギビングという名前は同じですが、開催される日が違います。
『○月の第○曜日』と決まっているため、毎年日にちが変わるのが特徴です。
アメリカの場合
アメリカのサンクスギビングディは、『毎年11月の第4木曜日』です。
2021年のアメリカのサンクスギビングディはこちら。
2021年11月25日(木)
サンクスギビングディ期間中は、ほどんどの会社・学校・お店がお休みに。政府機関さえも閉まってしまいます。
アメリカ人のサンクスギビングへの意気込みを感じますよね^^
カナダの場合
カナダのサンクスギビングディは、『毎年10月の第2月曜日』です。
2021年のカナダのサンクスギビングディはこちら。
2021年10月11日(月)
アメリカと比べると、約1ヶ月半も早く開催されます。
しかも、3連休(土日月)で1日お休みが少なめ。もちろん期間中は、カナダも政府機関・会社・学校・お店等はお休みとなります。
地域にもよりますが、カナダではちょうど紅葉の時期にも重なります。サンクスギビングのグッズは、紅葉や収穫をイメージするものが多いため、オレンジのものが多いです。
アメリカとカナダの違い
サンクスギビングデー(感謝祭)とは?
日本のお正月に例えられることが多いサンクスギビングデー。
サンクスギビングの過ごし方は、アメリカ・カナダどちらも『家族や親戚が集まって一緒にごちそうを食べてのんびりする』というスタイルです。
そういう意味では、日本のお正月に似ているかも^^
ところがアメリカとカナダ、サンクスギビングデーの起源や意味は異なります。
ふたつの国の違いをざっくりと確認してみましょう。
意義 | 祝日か否か | |
アメリカ | 神の恵みとネイティブアメリカン の寛大さに感謝 | すべての州で祝日 |
カナダ | 豊かな収穫と神の恵みに感謝 | 大西洋沿いの州(NL,NS,NB,PEI) を除くすべての州で祝日 |
アメリカの感謝祭はネイティブアメリカンが関わってくるのがポイント。
それでは、違いをもっと詳しく見てみましょう。
起源は?
アメリカ
アメリカの最初の感謝祭は、1621年と言われています。
イギリスからアメリカに移住してきたピルグリム達が起源です(ピルグリム/Pilgrimsとは『巡礼者』のこと)。
冬のアメリカに到着したピルグリム達は、厳しい寒さと飢えに直面します。それを助けてくれたのは、ネイティブアメリカンの人達でした。
ネイティブアメリカンは、ピルグリムに食料を分け与え農業を教え、アメリカで生き抜くための術を教えてくれました。そのおかげで、ピルグリムは無事に冬を越すことができたと言われています。
そして、翌年1621年。
ピルグリム達は、恩人であるネイティブアメリカン達を招き、神の恵みに関する宴を開きました。この時、宴で振舞われた料理は、収穫した作物や野生の七面鳥、海の幸などなど。
これが現在まで続く感謝祭(Thanksgiving)のはじまりだと言われています。
カナダ
カナダの最初の感謝祭は、1578年と言われています。
イギリス人探検家マーティン・フロビシャーが、長い航海の無事を感謝するお祝いの式典を行ったのが始まりです。
感謝祭で七面鳥等を食べる文化を持ち込んだのは、アメリカ独立戦争の時にカナダへ逃げてきたアメリカ人達。
これに加えて、フランス・スコットランド・ドイツからの移住者がそれぞれの伝統を加え、カナダの感謝祭が出来上がったと言われています。
カナダの感謝祭は、さまざまな地域の感謝祭の文化をミックスした感じなんですね^^
料理は何を食べる?
七面鳥を食べる?
感謝祭のごちそうといえば、七面鳥(turkey / ターキー)。
サンクスギビング期間中、本場のアメリカでは約4,600万羽の七面鳥が消費されます! およそ90%のアメリカ国民が七面鳥を食べるのだとか。
七面鳥のお肉はかなりドライ(鶏ムネ肉よりパサパサ)。七面鳥の肉汁で作ったグレービーソースやクランベリーソースがすごく合います。
その他の料理は、マッシュポテト、スイートコーン、季節の野菜、アップルパイにパンプキンパイ等々。なんだか日本の『食欲の秋』と通じるものがありますね。
アメリカとカナダの料理の違いは?
サンクスギビングの料理にも、アメリカとカナダで少し違いがあります。
サンクスギビングの代表格『七面鳥の丸焼き』の詰め物はパンだったりお米だったりと様々ですが、これは地域によって違うようです。
アメリカとカナダの料理の違いで、特徴的なものをいくつか紹介します。
アメリカ | カナダ | |
パン | コーンブレッド | 小麦ベースのパン |
パンプキンパイ | 甘いカスタード入り | 生姜やシナモンのきいたスパーシーな味 |
さつまいも | マシュマがのったキャセロール | シンプルに焼くかマッシュポテト |
カナダのパンプキンパイは、すごくスパイスが効いています。
サンクスギビング前のスーパーには手作りパイ用のかぼちゃの缶詰がずらりと並び、コストコではパンプキンパイがバカ売れ状態です。
一方で、アメリカのサンクスギビングに食べられる『スイートポテトとマシュマロのキャセロール』。
茹でたさつまいもをマッシュしてバター・砂糖・スパイスを加え、マシュマロをのせて焼いたものです。アメリカ人の友人が作ってくれるキャセロールには、パイナップルが入っていました。これまた美味。
日本でも簡単に作れるので、ぜひ作ってみてくださいね^^
サンクスギビングデーの体験談【アメリカ・カナダどちらも】
私が暮らすカナダのサンクスギビングは、紅葉が美しい時期と重なります。
毎年、夫の実家に家族や親戚が一同に介するビッグイベントで、紅葉を見ながらの食事や会話は『あたたかな家族の集まり』そのものです。
遠くに住む親戚がわざわざサンクスギビングのために帰省する姿を見ると、日本のお正月のようなイベントだなぁと心が温かくなります。
でも正直なところ、私は知らない人も多いし、半日ほど人に揉まれて気を遣うので結構疲れるイベントというか。
長くカナダを離れていた夫も同じことを言うので、親戚の集まりがちょっと面倒くさいと感じるのは世界共通なのかもしれませんね。
一方で、20代前半に経験したアメリカのサンクスギビングは、盛大なパーティのイメージが強かったです。
飲めや歌えのどんちゃん騒ぎという感じ。最初は家族だけ、翌日は友達を混じえ、ひたすら食べて飲みまくる4日間を過ごした記憶があります。
もちろん人(家族)によると思いますが、カナダの夫の実家のサンクスギビングの静けさに『あれ、私が知ってる感謝祭とちがう…?』と拍子抜けした記憶が。
日本でも秋の気候のいい日に、パンプキンパイやグレービーソースのかかったお肉を食べて、感謝祭気分を味ってみるのも楽しいかもしれません^^
まとめに
日本ではあまり馴染みのないサンクスギビング(感謝祭)。
【2021年の日程はこちら】
- アメリカ:2021年11月25日(木)
- カナダ:2021年10月11日(月)
アメリカとカナダの起源が大きく違いますが、どちらも最近は宗教的な意味はほとんどなく、家族が集まって食事をして一緒の時間を楽しむ日と考えている人がほとんどです。
サンクスギビングから年末にかけては『ホリデーシーズン』とみなされ、1年で1番ワクワクする季節だと楽しみにしている人が多いんですよ^^
サンクスギビングディは日本では浸透することはないかもしれませんが、家族と一緒の時間を楽しむ休日という考え方はぜひ取り入れてみたいですよね。