毎年3月17日は『セントパトリックデー』。
アイルランドにキリスト教を広めたとされる『聖人聖パトリック』の命日で、アイルランド共和国の祝祭日となっています。
セントパトリックデーには、三つ葉のクローバーのシャムロックや、緑の服を身に着け、緑のものを食べて緑のビールを飲むという、ユニークな風習が有名です。
アイルランドだけではなく、アメリカのニューヨークなど世界中で盛大に祝われるイベントとなっています。日本でも全国各地でイベントが開催され、表参道や元町、大阪のパレードが特に有名です。
今回は2020年のセントパトリックデーのイベントをご紹介します。
【この記事を読むとわかること】
- セントパトリックデーとは?
- 起源や食べ物、テーマカラー緑色の意味
- 2020年の日本各地のパレードの日程
セントパトリックデー(アイルランド)とは?起源とテーマカラー緑の意味
セントパトリックデーの起源
セントパトリックデー(聖パトリックデー/St. patrick’s day)は、毎年3月17日。
アイルランドにキリスト教を広めた『聖人・聖パトリックの命日』で、カトリックの祝日であり、アイルランド共和国の祝祭日となっています。
セントパトリックさんとはこんな人↓↓
- アイルランドにキリスト教を広めた
- 365の教会を建て、12万人の回心に貢献
- シャムロックという植物を手に三位一体説を説いた
- アイルランド中のヘビを駆逐した
シャムロックについては、次の項目『テーマカラーが緑の理由』でご紹介しますね!
セントパトリックデーは教会に礼拝に行くことが大きな行事になっています。本場アイルランドのダブリンでは盛大なイベントが開催されることで有名です^^
ダブリン近郊の建物や歴史建造物が緑にライトアップされたりします。
OPW are flicking the big switch this evening by Greening Heritage Sites and State Buildings for @stpatricksfest. See them for yourself and enter our #opwgoesgreen Photography competition. Full details at https://t.co/xocBaLKv6W pic.twitter.com/itjZ3HILbF
— OfficeofPublicWorks (@opwireland) 2018年3月15日
1903年にカトリック教徒による祭日、アイルランド共和国の祝祭日として正式に制定されて以来、アイルランド政府主体で盛大なフェスティバルが行われるようになりました。
ちなみに、現在はアイルランドに限らず、世界中でパレードや歌、踊りなど、盛大に開催される季節の行事となっているんですよー。
特に、アメリカのシカゴで行われるセントパトリックデーは盛大で有名です。
St. Patrick’s Day hasn’t always been about beer, shamrocks and a green river. Learn more about the surprising history of the Irish holiday and its role in cities across the world—including Chicago. https://t.co/LybuX3na5D pic.twitter.com/61eCYEK1Px
— Chicago Architecture Center (@chiarchitecture) 2018年3月17日
シカゴ川を緑色に染めあげたり、盛大なイベントが行われたり。シカゴ警察では、シャムロック入りの警察バッジを着用することでも有名です。
また、ニューヨークやボストンにはアイルランド系の移民が多く、盛大なイベントが行われます^^
テーマカラー『緑』の意味
セントパトリックデーには、『緑の服を着て緑のものを食べ、緑のビールを飲む』というユニークな風習があります。『そもそもなぜ緑なの?』と疑問に思う方も多いはず。
その答えは、緑がアイルランドのシンボルカラーだからです。
アイルランドは緑が多く美しい風景が有名で『エメラルド色の島』と呼ばれています。そのため、セントパトリックデーにはアイルランドのシンボルカラーである緑の服に身を包み、緑色のものを食べるといった風習があるのです。
また、セントパトリックデーには三つ葉のシャムロックを身に着ける方も多いです。
【シャムロックとは?】
シャムロックは1本の茎から3つ葉が出ている植物のこと。シロツメクサやクローバー、カタバミ等がシャムロックと呼ばれ、特定の植物の名前ではない。
ちなみに、クローバーはアイルランドの国章なんですよ^^
聖パトリックは、シャムロックを使って『3つの葉が三位一体を表している』と説明したという伝承から、セントパトリックデーには、シャムロックの飾りが使われるようになりました。
どんな食べ物を食べる?
3月17日のセントパトリックデー、パレードが終わったら、そこからが本番。アイリッシュパブ(アイリッシュバー)に人が集まります!
そこで飲むのが『緑のビール』です。
今日は #セントパトリックデー。 アイルランドにキリスト教を広めた宣教師・パトリックの命日です。アイルランドでは、この日に緑の服を着て、緑のビールを飲み、緑の食べ物を食べる風習があるようです! #YOGABOOK pic.twitter.com/wBbgAGLDtB
— Lenovo Japan (@LenovoJP_DO) 2017年3月17日
緑の服を着て緑のビールを飲み、歌って踊って大盛り上がり!!
日本でも横浜や名古屋など、各地でセントパトリックデーのイベントが開催されています。ハロウィンほど定着するとは考えにくいですが、今後少しずつ認知度が上がっていきそうですね^^
セントパトリックデーパレード2020!日本の代表的なイベント3つ
3月17日のセントパトリックデー。アイルランドやアメリカほど大規模ではありませんが、日本でもセントパトリックデーパレードが行われます。
まず、代表的なイベント3つを紹介していきます。
①東京セントパトリックスデーパレード@表参道
#セントパトリックスデー 当日の3月17日(日)13:00からセント・パトリックス・デー・パレード東京が原宿表参道で行われます!約1000人が行進し、 #セントパトリックスデー のパレードとしてはアジア最大規模と言われます。表参道が緑に染まる特別な1日を是非見てみませんか? https://t.co/5E13njmW0o pic.twitter.com/2vtVJ34Cfq
— アイルランド大使館 Ireland in Japan (@IrishEmbJapan) 2019年3月7日
まずは、表参道のパレードを紹介します。
原宿でも1992年からパレードが始まり、2018年で26回目になりました。2019年は、開催されれば27回目のイベントとなります。
パレードの日程はこちら。
- 日程:2019年3月17日(日) 13:00~
- 会場:原宿表参道
例年、セントパトリックデーの前になると、表参道にアイルランドと日本の国旗がずらりと並んで飾られているのを見たことがある方も多いのでは?
2018年のパレードには、グランドマーシャル、ミュージシャンやダンサー、マーチングバンドなど、約1300人もの人が参加しました。
観客数は、なんと約5万人!
街中が緑色に包まれてアイルランドの文化に楽しみながら触れることができる素敵なイベントですね。
②アイラブアイルランド・フェスティバル@代々木公園
The IJCC’s “I Love Ireland” Festival, Asia’s largest Irish Festival – only one week to go! https://t.co/iGPL2Di84P. @ILoveIrelandJPN @asiamatters_biz @IrishEmbJapan pic.twitter.com/lIwSoUEruv
— IJCC (@IJCC_Tokyo) 2018年3月9日
また、代々木公園では『アイラブアイルランド・フェスティバル』が開催されます。
日程はこちら。
- 日程:2019年3月16日(土)〜17日(日)
- 会場:代々木公園
2017年から2日間連日で開催されるようになったフェスティバル。2017年は過去最大の11万人が来場しています。
美味しい伝統料理やお酒などアイルランドの文化に触れることができるチャンスです。
③横浜元町パレード
【イベント】3月10日(土)にセントパトリックデー・パレード横浜元町が行われるよ!当日は元町商店街にアイルランドの音楽が流れて、守護聖人セントパトリックを先頭に、パイプバンド等によるパレードが行われるんだって♪詳しくはこちら⇒https://t.co/4tXORaQiuc pic.twitter.com/U6m7DLdMQk
— 横浜市中区区政情報 (@na_yokohama) 2018年3月9日
続いて横浜元町が緑色に包まれるセントパトリックパレードを紹介します。
『セントパトリックパレード横浜元町』は、横浜でみなとみらい線が開通した2004年から始まり、10年以上も続いているお祭りです。
パレードはアイルランドのメロディーと共に始まり、元町通りを往復していきます。
日程はこちら。
- 日程:2019年3月16日(土)
- 会場:横浜元町
兵隊さんや音楽隊をはじめ様々なグループが登場します。獅子やひょっとこまで出てくるユニークなパレード。アイルランドと日本の文化が同時に楽しめますね。
パレードが終了すると、元町通りで演奏やダンスパーティーをする『オープンエアケーリー』が始まります。
アイルランドの軽快な音楽を楽しみながら、観客も一緒になって子供から大人までみんなで手をつないで踊ります。
いろいろな国籍の方と楽しく踊り、みんなが笑顔になれる素敵なイベントですね(*´艸`*)こちらもお出かけの際は緑色を身に着けて出かけましょう。
セントパトリックデーパレード2020!日本のイベント情報まとめ。大阪はある?
先ほど紹介した代表的なイベント以外にも、日本各地でイベントが開催されています。イベント情報をまとめました。
ライトアップ
2019年のセントパトリックスデーには、日本各地でライトアップが行われました。
- カラコロ工房:2月15日~3月17日
- 伊勢神宮の大鳥居:3月1日~17日
- 静岡スタジアムECOPA:3月15日~17日
- 横浜マリンタワー:3月17日
美しいエメラルドグリーンのライトアップは、セントパトリックスデーならではですよね。伊勢神宮の大鳥居が緑にライトアップされるのは、日本ならではの風景で素敵です。
セントパトリックスデーイベント
その他、日本各地で行われる予定のセントパトリックスデーのイベントを簡単に紹介します。
パレードが定番のイベントになっているようですね。
2019年の日程です。
日時 | イベント | 開催場所 |
3月9日(土) | パレード | 熊本県熊本市 上通りアーケード〜サンロード新市街 |
3月9日(土) | パレード | 広島県広島市 パルコ近辺〜平和公園 |
3月9日(土) | パレード | 京都府京都市 寺町通り |
3月10日(日) | フェスティバル パレード | 島根県松江市 松江城大手前〜カラコロエリア |
3月10日(日) | フェスティバル | 静岡県袋井市 袋井市総合センター |
3月10日(日) | パレード | 幕張海浜公園 |
3月17日(日) | グリーンマルシェ | 逗子市逗子マリーナ |
3月24日(日) | フェスティバル パレード | 福井県 ガリレア元町 |
3月30日(土)~31日(日) | フェスティバル | 愛知県名古屋市 メイカーズ・ピア |
日本各地でこんなにたくさんのセントパトリックスデーイベントが行われていたんですよ^^ この他、大小のイベントが全国各地で行われ、着実な広がりを見せています。
ちなみに、大阪では2018年に『アイランドフェスティバルイン大阪』というイベントが開催されていたようですが、2019年の情報は見つけることができませんでした。
全国各地で予定されているセントパトリックデーのイベント情報を知りたい場合は、アイルランド大使館の公式ツイッターアカウントをチェックしておくのがおすすめ。
また、アイルランド大使館ではセントパトリックスデーのパンフレットを製作しています。
↓こちら↓
今年も当館では、セント・パトリックス・デーのパンフレットを制作しました!全国のアイリッシュパブに随時お送りしているほか、各地のパレードや@ILoveIrelandJPN などでも配付予定です。
※福岡パレードの会場名の記載に誤りがありました。正しくは「新天町商店街」です。心よりお詫び申し上げます。 pic.twitter.com/g1WtTsAo5h— アイルランド大使館 Ireland in Japan (@IrishEmbJapan) 2019年2月27日
各地のパレードやアイリッシュパブで手に入れることができますし、アイルランド大使館のホームページでも日程が閲覧可能です。
まだセントパトリックデー未体験の方は、グリーンの物を身につけてぜひお出掛けしてみて下さいね!
まとめ
緑のテーマカラーが印象的なアイルランドのお祭り『セントパトリックデー』。
おさらいすると、セントパトリックデーとは、
- カトリックの祭日・アイルランドの祝祭日で毎年3月17日
- 起源はアイルランドにキリスト教を広めた聖パトリック司教
- シャムロック(三つ葉)や緑の服を着用
- 緑の食べ物や緑のビールで盛り上がる
です。
私が住むカナダの田舎町でも、セントパトリックデー当日には緑の服を着た人でバーは満員になっていました。いつか、アイルランドのダブリンやシカゴなど、大きなイベントに参加してみたいなぁと思っています。
日本では、まだあまり馴染みのないお祭りですが、表参道や元町、大阪などを筆頭に、日本各地でパレードが行われています!アイルランドの文化に触れることもできる素晴らしい機会ですし、いろんな人と楽しく盛り上がることができるのも魅力です。
2020年の3月は、セントパトリックデーのイベントに注目してみてはいかがでしょうか^^