こんにちは!
腸活のために家庭でヨーグルト作りを始めました、MACOです。
温度管理が難しいイメージのある自家製ヨーグルト。インスタントポットの『ヨーグルト機能』を使えば、簡単にヨーグルトを手作りすることができます。
材料はすべてスーパーで買えますし、容器も家にある物でオッケー。安く大量に作れるのも嬉しいポイントです。
今日はインスタントポットを使った簡単なヨーグルトの作り方をご紹介します。
【この記事はこんな人におすすめ】
- インスタントポットでヨーグルトを作りたい
- 豆乳ヨーグルトやカスピ海ヨーグルトも作ってみたい
- 手作りヨーグルトの賞味期限(日持ち)を知りたい
インスタントポットのヨーグルト機能について詳しく解説
ヨーグルト機能とは?
インスタントポットのヨーグルトモードは、いわゆる『ヨーグルトメーカー』と同じ機能です。
一定の温度を長時間キープしてくれるので、材料を入れたら後はほったらかしでオッケー。
ヨーグルト機能を使えば、ヨーグルトだけでなく様々な発酵食品を作ることができます。
【例えば…】
納豆、甘酒、塩麹、醤油麹
ヨーグルトメーカーだとひとつの独立した機械ですが、インスタントポットだと機能のひとつとして搭載されているので場所を取らないのも嬉しいですよね。
ヨーグルト機能の温度は何度?
ヨーグルト機能の温度について
インスタントポットのヨーグルト機能は、ヨーグルトボタンを押すと、モードが『Less(低)』『Normal(中)』『Boil(高)』と切り替わります。
インスタントポットの説明書に書かれている、用途の違いはこちら。
モード | 使用例 |
Less(低) | Jiu Niang(中国の甘酒)、甘酒を使ったデザート |
Normal(中) | ヨーグルト |
Boil(高) | 牛乳の低温殺菌 |
【Jiu Niangとは?】
『Jiu Niang(酒醸/チュウニャン)』は中国の甘酒。調味料としても使われる。
米や餅米を27〜32度の温度で24〜48時間発酵させて作る。
カスピ海ヨーグルトやケフィアの発酵に必要な温度は25~30度(後述)。
あくまでも私の予想ですが、ヨーグルト機能の『Less(低)』モードを使えば、カスピ海ヨーグルトやケフィアも作ることができるのでは…?! 試す機会に恵まれたら、こちらに追記しますね^^
市販のヨーグルトを種に作る場合、『Normal(中)』モードで発酵させます。なので、Normalモードの温度は40~45度くらいなのかなと思います。
【2020年7月14日追記】
日本の友人がヨーグルト機能『Less(低)』でカスピ海ヨーグルトができたと連絡をくれました。
できたての時はあまりカスピ海っぽくなかったけれど、冷やしたらネットリと特有の粘り気がでたとのこと。発酵時間20時間で柔らかさや酸味がちょうどいい感じだったそうなので、ぜひ試してみて下さいね。
種菌の発酵温度について
使用する種菌(スターター)の種類によって、発酵に必要な温度や時間が違います。
3種類の種菌について比べてみました。
温度 | 時間 | |
ヨーグルト種菌 | 40~45度 | 8~10時間 |
ケフィア | 25~30度 | 20~24時間 |
カスピ海ヨーグルト | 25~30度 | 20~24時間 |
参考:メイトー
一口にヨーグルト菌といっても、菌の種類によって発酵温度や時間がちがうことが分かります。種菌の種類によって、ヨーグルト機能の各モードを使い分けると便利です^^
自家製ヨーグルトを手作りする時の注意点
ヨーグルトを家庭で手作りする際の注意点はこちら。
- ヨーグルトの植え継ぎは2〜3回が限度
- 途中でフタを開けたり揺らしたりしない
- 牛乳(豆乳)を低温殺菌する
それぞれ詳しくご紹介していきます。
ヨーグルトの植え継ぎ
ヨーグルトの植え継ぎとは、手作りヨーグルトを種菌にして次のヨーグルトを作ること。
植え継ぎを繰り返すとヨーグルト菌が弱ってしまいます。そのため植え継ぎは2〜3回が限度とされているようです。
植え継ぎしたくない場合は、冷凍ヨーグルトを種菌にする方法も。
開けない・揺らさない
発酵中にフタをあけると雑菌が混入するリスクが、途中でゆらすとヨーグルトが固まらないリスクがあります。
発酵ボタンを押したら、できあがるまでジッと我慢して放置しましょう^^
牛乳を低温殺菌する
牛乳を低温殺菌する理由について、インスタントポットの説明書にはこう書かれています。
- 病原菌や有害なバクテリアを殺す
- ミルクプロテインを変性させ、体に吸収されやすくする
器具や牛乳の殺菌のやり方については、作り方で詳しくご紹介しますね^^
自家製ヨーグルトを作るための材料・準備するもの
材料
ヨーグルト作りに必要な材料はこちら。
- 牛乳:1リットル
- ヨーグルト:大さじ1
材料についてはいくつかポイントがありますので、詳しくご紹介していきます。
牛乳
ヨーグルト用の牛乳は、脂肪分が重要なポイント。
成分無調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳、どれでもヨーグルトを作ることができます。
脂肪分によるヨーグルトの違いはこちら。
- 脂肪分が高い→濃厚でマイルドなヨーグルト。固まりやすくとろみがある。
- 脂肪分が低い→さっぱりしたヨーグルト。サラッとして固まらないこともある。
作りやすいのは脂肪分が濃い牛乳です。初めて作る場合は脂肪分の高い牛乳を選ぶか、日本なら『成分無調整牛乳』を選ぶのがおすすめです。
また、日本で売られている牛乳には『牛乳』と『乳飲料』があります。ヨーグルト作りには『種類別』欄に『牛乳』と書かれているものを選びましょう。
ヨーグルト(種菌・スターター)
手作りヨーグルトのスターター(種菌)は、市販のプレーンヨーグルトを種菌として使えばオッケー。
以下のようなヨーグルトは種菌には向いていません。
- 砂糖入り
- フルーツ・ゼリー入り
- フレーバー付き
日本で販売されているヨーグルトは、ほぼどのヨーグルトでも種菌になるようです。
海外でヨーグルトを選ぶ時は必ず『active cultures(菌が生きている)』と表示があるものを選びましょう。
自家製ヨーグルトもスターターとして使えますが、繰り返し使うことで菌の力が弱くなってしまうため2〜3回が限度です。
またはインターネットでヨーグルトの種菌を購入するのもアリ^^
カスピ海ヨーグルトもネットで種菌を購入することができます。
豆乳
余談ですが、豆乳でもヨーグルトを作ることができます。
その場合、豆乳の成分が重要です。必ず原材料が『大豆と水だけ』の豆乳を選ぶようにしましょう。
私はどうしても豆乳ヨーグルトを作りたくて、大豆を絞って豆乳を作りました(笑)。
カナダで売っている豆乳はミネラル等が添加してあるものが多く、条件に会うものがなかったんですよねー残念。
道具
必要な道具はこちら。
- インスタントポット
- 料理用の温度計
- スプーン
- ボウル
料理用の温度計は、殺菌した牛乳の温度を計るために使います。
なくても大丈夫かもしれませんが、あった方が確実です^^
作る時・作った後に使う容器
ヨーグルトを作る時は、牛乳を内釜に直接そそいでオッケー。
最初から小分けしたい場合は、瓶やガラス容器などに牛乳を入れ、それを内釜に入れても大丈夫ですよ^^ 私が参考にした海外YouTuberは、メイソンジャーに小分けして作っている人もいました。
できあがったヨーグルトを保存する容器は、メイソンジャー等のガラス瓶がおすすめ。
熱湯消毒ができますし、ジャーを傾けてヨーグルトをお皿に注げるので、スプーン不要でヨーグルトを清潔に保つことができます。
イワキ(iwaki)のキャニスターは耐熱ガラスで密閉できるため、ヨーグルトの保存にぴったりです。
【超簡単】インスタントポットを使ったヨーグルトの作り方
インスタントポットを使ったヨーグルトの作り方をご紹介します。
ざっくりとした手順はこんな感じ。
- インスタントポットの内釜やスプーン、ボウルを消毒する
- インスタントポットで牛乳を殺菌する
- 牛乳にスターター(種菌)を入れて8時間発酵
ちなみに豆乳で作る場合も同じ手順、同じ発酵時間です。
①使う道具をすべて熱湯消毒する
雑菌が入らないように、使う道具をすべて消毒する。
インスタントポットの内釜だけでなく、スターターを取り分けるスプーンや容器もしっかり消毒します。
②牛乳を低温殺菌する
殺菌したインスタントポットの内釜に牛乳を入れて低温殺菌する。
※『内釜に直接牛乳を入れる』か『牛乳を容器に入れるか』によって殺菌のやり方が違います。
内釜に直接牛乳を入れる場合
【ヨーグルト機能のBoilを使って殺菌】
- ヨーグルト機能ボタンを2回押して『Boil』という表示を出す
- 20分ほどで殺菌完了。『Yogt』という表示が出る
牛乳を容器に入れる場合
メイソンジャーやコンテナ等の容器に牛乳を入れる場合は、スチーム機能を使いましょう。
【スチーム機能を使って殺菌】
- 蒸気バルブをSealingにする
- 内釜に蒸し網を入れ、その上に牛乳を入れた容器をおく
- 水を1カップ入れ、スチーム機能で1分
- ナチュラルリリースで自然に圧が抜けるのを待つ
③牛乳が45度以下に冷めるのを待つ
温めた牛乳が45度以下に冷めるのを待つ。
殺菌した牛乳は80度を超える高温になっています。シンクに水を張り、その中に内釜ごと入れると冷めるのが早いですよ。
④牛乳とヨーグルトを混ぜる
45度以下に冷めた牛乳を殺菌した容器にとり、ヨーグルトを混ぜる。
※スターター液を作らずに、牛乳に直接ヨーグルトを混ぜても大丈夫なようです^^
⑤牛乳に④のスターター液を混ぜる
牛乳の表面に膜が張っていたら取り除く。
④で作ったスターター液を牛乳に混ぜ、よくかき混ぜる。
⑥ヨーグルト機能で8時間発酵
インスタントポットのフタをして『ヨーグルト機能』の設定をする。
- ヨーグルトボタンを押す:モードはNormal(中)
- 『+』『ー』ボタンを押す:時間は8時間
- しばらくするとピーピー音が鳴り、自動で発酵スタート
※カスピ海ヨーグルトの場合は、『Less(低)』モードの発酵時間20時間です。
雑菌が入るのを防ぐため、途中でフタを開けないようにしましょう^^
発酵時間によるできあがりの違いはこちら。
- 時間が短い:ゆるめで酸味の少ないヨーグルト
- 時間が長い:かためで酸味の強いヨーグルト
⑦発酵が終わったらできあがり!
発酵が終わったらヨーグルトのできあがり。
すぐに食べられます。
上の写真は8時間発酵させた牛乳のヨーグルト。
ほどよい固さと酸味でおいしいヨーグルトができました^^ インスタントポットで作ったヨーグルトは本当にまろやかでおいしいです。
実はこの後、豆乳ヨーグルトも作ってみました。
作り方や分量は牛乳のヨーグルトとまったく同じです。
ただ豆乳ヨーグルトは海外のサイトを参考に12時間発酵させたところ、かなり固めの仕上がりに。
味は『酸っぱい豆腐』という感じで、私はちょっと苦手でした(発酵させすぎたのかもしれませんが)。
手作りヨーグルトの賞味期限は?日持ちする?
市販のヨーグルトと比べて自家製ヨーグルトは日持ちしません。
ヨーグルトメーカーを販売しているアイリスオーヤマによると、自家製ヨーグルトは2〜3日で食べ切った方がベター。5日ほどで味が落ちてくるのだそうです。
国内外のウェブサイトを読み漁りましたが、手作りヨーグルトの賞味期限については意見がいろいろ。1週間という情報もあれば10〜14日という意見も。
毎週作るイメージで5日〜7日ほどで食べ切るといいのかなという印象を受けました^^
大量にできたヨーグルトのおすすめのアレンジ方法
ヨーグルトを手作りしたら、ぜひ試してほしい食べ方をご紹介します。
- 水切りヨーグルト
- ヨーグルトとバナナのパウンドケーキ
- チキンカレー
①はヨーグルトができたての時に、②と③は火を通すので少し古くなってきたかなという時に。
大量のヨーグルトを飽きずに食べられるおすすめのアレンジ方法ばかりです。
水切りヨーグルト
ヨーグルトを作ったら、ぜひ一部を水切りヨーグルトにしてみて下さい!
作り方は簡単。
- ペーパータオルを敷いたザルにヨーグルトを入れる
- 重りを置いて一晩待つだけ
ヨーグルトの水分が抜けてもっちりした食感になり、凝縮されてチーズのような味になります。
ちぎってサラダにかけても良し、カプレーゼのモッツアレラチーズ代わりに使っても良し。チーズ代わりに使えて便利です。
ホエーと呼ばれる液体も色々と使い道があります。ホエーにお肉をつけておくと、柔らかくなるのでおすすめ。
水切り中のザル、冷蔵庫の中で場所を取るので『水切りヨーグルトメーカー』を買う予定です。
狙っているのが曙産業の水切りヨーグルトメーカー。高さ14cmとコンパクトなサイズで、固さの目安になる目盛りがついていて使いやすいと高評価です。
ヨーグルトとバナナのパウンドケーキ
ヨーグルトとバナナを使ったパウンドケーキ。
不思議なことにヨーグルトの酸味はどこかに消え、しっとりした絶品ケーキができあがります。
私は『ヨーグルトが古くなってきたかな』というタイミングで、使い切る感じで作ることが多いです^^
いつも参考にしているレシピはこちら。
チキンカレー
鶏肉をあらかじめヨーグルトにつけておくと、すごく柔らかくなります。
ヨーグルトをたくさん使うので、大量消費にぴったり。カレールーを使っていないなんて信じられないほど、おいしいカレーができあがりますよ^^
私はこちらのスガシカコさんの『簡単☆チキンカレー(中毒性あり)』を何度もリピートしています。
インスタントポットでヨーグルトを作ってみた感想
インスタントポットを使ってヨーグルトを手作りして感じたのは、こちら。
- 市販のヨーグルトよりもまろやかでおいしい!
- 安定して大量のヨーグルトが作れる(失敗なし)
- すべてインスタントポット1つでできて便利
一番声を大にしたいのが、インスタントポットで作ったヨーグルトはとっっってもおいしいということ。
市販のヨーグルトよりもコクのあるまろやかな味で、スターターとして使ったヨーグルトよりもおいしく感じました。
またインスタントポット1つですべての工程(殺菌〜発酵)を行うことができ、安定して大量にヨーグルトを作れるのも目からウロコ。
殺菌も発酵もスイッチを押したらほったらかしでオッケーだし、洗い物も少なくて済むなんて…。何から何まで簡単です。
もう天才!
ちなみに私が使っている6クオートサイズだと、牛乳を3リットル入れてもまだ余裕があります。それだけ大量のヨーグルトを作ってもこれまで失敗なし。
ほぼ牛乳代だけなので節約になりますし、大満足しています。
まとめに
インスタントポットを使ってヨーグルトを手作りする方法をご紹介しました。
材料は牛乳とヨーグルトだけなので格安、作り方は温度管理なしでほったらかし&簡単…と、いいことだらけの自家製ヨーグルト。しかも市販のヨーグルトよりもまろやかでおいしいという…!もう最高です。
保存容器はガラス瓶がおすすめ。衛生的で注ぎやすく、とても重宝しています。
なにげなく腸活のために始めたヨーグルト作りですが、しばらくハマりそうです^^