こんにちは!
カナダ東部の田舎町に暮らすMACOです。
カナダは野生動物の宝庫と言われますが、実際にカナダで暮らしてみて、その言葉の意味を実感。
特に野鳥に関しては、普段の生活で目にする鳥の種類がとても多いと感じています。
また、有名なカナダのシンボル的存在の動物といえば、ムースやビーバーですね。迫力満点のでかい動物にばったり遭遇することもありますよー。
今日は、カナダで会える野生動物をご紹介します。
カナダの動物20選【森の生き物編】有名なシンボル的存在はムースやビーバー
①ムース(Moose)
カナダの超巨大生物として有名なMoose(ムース)。世界最大のシカです。
日本名ではヘラジカ、ヨーロッパでは Elk(エルク)と呼ばれています。
アメリカのアパレルブランド『アバクロンビー&フィッチ』のシンボルにもなっているので、目にしたことがある方も多いのでは?
ムースの特徴は、とにかく巨大なこと。この一言に尽きます!
どのくらい大きいかというと、こちら。
オス | メス | |
体長 | 2,4〜3,1m | 2,3~3,0m |
体重 | 380~700kg | 200~490kg |
さらにオスに至っては、最大2mを超えるツノを持っています。巨大さが伝わるでしょうか。
ムースは草食動物で、性格は凶暴なわけではありません。けれども、カナダではムースに遭遇したくないという人が多いんです。その理由とは…。
カナダの高速道路には、ムースのイラスト付きの『SLOW DOWN AT NIGHT(夜は減速)』という道路標識が立っています。
以前それを見て『ムースを見てみたい!』と軽い気持ちで言ったら、夫に『運転中にムースと遭遇することがいかに危険か』を真剣に説明されました。
ムース(または鹿)と車がぶつかると、足がフロントガラスを突き破り、中の人間は蹴られまくり、死に至るケースが多いのだとか。その他、ツノがフロントガラスを突き破ったり、車の上にムースの巨体が倒れてきたり…。もちろん車は大破です。
車でぶつかると大変なことになるムースですが、普通に生活する分には、あまり遭遇率は高くありません(場所による)。
いつか実際に見てみたいなぁ。
2019年6月、夕方に高速道路でオスのムース3頭に遭遇しました!嬉しい^^
②ビーバー(Beaver)
カナダの国獣であるビーバー。
カナダの湿地帯では、ビーバーの巣『ビーバーダム』を見かけることが多く、ビーバーは身近な存在です。時々、川をスイスイ泳いでいるのを目撃することも。
小動物のイメージがあるビーバーですが、体長80〜120cm、尻尾の長さを合わせると1m以上と、実は大きめの動物なんです。
ビーバーの特徴は、大きくて丈夫な歯。直径15cmほどの木であれば10分ほどで倒してしまうほどの強靭さです。
2013年にはベラルーシで、ビーバーと一緒に写真を撮ろうとした人が襲われて亡くなるという事件も起きているんですよ。
カナダの国獣になった理由は、17世紀に大流行したビーバーハット(ビーバーの毛皮で作られた帽子)。ビーバーハット作りは当時の人々の生活を支え、カナダ発展の基盤ともなったとされています。
③カナディアンリンクス(Canadian Lynx)
日本では、カナダオオヤマネコと呼ばれるネコ科の一種の動物です。
体長は67〜110cmとかなり大きめ。耳の先端にはぴょんと飛び出した黒い房毛があるのが特徴です。
深い雪の中を歩けるように、足がとても長く、肉球にまでびっしりと毛が生えています。
見た目はネコなのに、想像を超えた大きさと美しさ。カナダ全域の森林に普通に生息しています。夫の実家でも目撃談が。いつか絶対に見てみたいなぁ。
ちなみに、リンクスよりも少し大きめの『ボブキャット(Bobcat)』という種類もカナダの森に生息しています。こちらは、前足にヒョウ柄に似た黒い斑点があるのが特徴です。
④ポーキーパイン(Porcupine)
ポーキーパインは、日常生活で遭遇率が高い動物です。和名は、ヤマアラシです。
一番よく目にする場所は、道路。特に夏の高速道路で、ヤマアラシが車に轢かれて死んでいる姿をよく目にします。
体長65〜86cmで、ビーバーよりも少し小さめな感じ。のんびりした性格で、大きなお尻をウィゴウィゴ(wiggle)動かしながら歩く姿は、とてもかわいいんですよ^^
体は長い剛毛と鋭い針に覆われています。針の数は、なんと3万本以上!外敵に会うと、針を逆立てて威嚇するのも特徴です。
ヤマアラシの針は、刺さると抜けにくいことでも知られています。無謀にもヤマアラシに噛み付いて返り討ちにあう犬もいるようです…。
⑤マウンテンゴート(Mountain Goat)
ロッキー山脈やアラスカ山脈など、標高2,000〜3,000メートルの高地に生息する真っ白なヤギ(カモシカの仲間)。
断崖絶壁もひょいひょいと簡単に昇り降りできる、ロッククライミング上手な生き物として有名です。
体長120〜190センチと大きめ。夏は体毛が抜けスッキリした姿ですが、冬になると白くて美しい毛に覆われます。
真っ白い姿が神々しくもあり、個人的には『もののけ姫』に出てくるシシ神様に似ているなぁと思っています。夫の友人がBC州の山中で、ハンティング中に遭遇したと話していました。
⑥グリズリーベア/ブラウンベア(Grizzly Bear/Brown Bear)
↑米アラスカのKatmai National Park。3分30秒あたりから凄まじい数のブラウンベアが見られます↑
グリズリーベアはカナダ西部(ブリティッシュ・コロンビア州、アルバータ州、ユーコン準州、ヌナブト準州)に生息するクマ。
日本名は、ハイイログマで、肩のところにあるコブが特徴的です。
体長250cm、体重350kgと日本のヒグマに似ています。ごく稀に500kgを超える巨大な個体もいるのだとか。
性格が凶暴で怖いイメージがあるグリズリーですが、攻撃的になるのは母グマが子供を守ろうとする時だけと言われています。
ちなみに、
- 内陸部に住んでいるのがグリズリー
- 沿岸部に住んでいるのがブラウンベア
と、分けられていますが、特にはっきりとした基準はないようです。
昔、グリズリーが多い地域に住む友人が、『ハイキングに行く時は、クマ鈴とクマスプレーを持って命懸けよ!』と笑っていたのが印象的でした(笑)
⑦ビッグホーンシープ(Bighorn sheep)
ロッキー山脈を中心とした山岳地帯を代表する動物で、頭に大きな渦を巻いたツノがあるのが特徴です。
体長はオスが180〜200cm、体高は100cmほど。メスはオスよりも少し小さめ。オス同士のツノをぶつけ合う争いが有名です。
⑧シカ(Deer)
シカはかなり遭遇率の高い動物です。
特に、夕方の薄暗い時間帯になると、森から出てきて草を食べているところを見かけます。シカも車で衝突しないように気をつけるべき動物ですね。
夕方、自然の多いところを車で走っていた時、シカが急に飛び出してきて焦った経験があります。シカもムースと同様、足がフロントガラスを突き破ると、中の人間が危険にさらされるという…夕方以降はあまり森の近くは運転したくないです(´-`).。oO
シカは群れで行動するから、1頭飛び出してくると、その後に数頭続くことが多いよ!運転中にシカが横切ったら、数頭いると考えてしばらく待ってから車を発進させてね。
⑨リス(Squirrel)
カナダには、22種類ものリスが生息しています。森に行かなくても、街中でも見ることができる身近な存在です。
よく目にするのは、Gray Squirrel、Red Squirrel、Black Squirrel、Chipmunkの4種類。Chipmunk(シマリス)以外は、街中にたくさん住んでいます。
特にGray Squirrelは子猫サイズの大きめの個体が多く、大きめのしっぽがついたネズミというか…。見慣れるのもありますが、あまりかわいいとは思わなくなりました(笑)
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>>カナダのリスの種類と名前!黒いの?リスのパイを食べるって本当?
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カナダの動物20選【野鳥編】有名なシンボル的存在はブルージェイやパフィン
⑩パフィン(Puffin)
かわいいかわいいパフィン。
太くて派手なオレンジのクチバシに、困ったような表情がチャーミングな鳥です。
スターウォーズのキャラクター『ポーグ』のモデルになっていて、カナダではとても人気があります。みんな、パフィンの話になると『パフィン♥』と語尾にハートマークが見える感じ(笑)
体長は30cmほどと小さめです。
カナダ大西洋岸からアメリカ・メイン州の沿岸に生息しています。カナダでは、特に、ニューファンドランド州のセントジョーンズ、ノバスコシア州のケープブレトン島あたりが、パフィンが見られることで有名です。
⑪カナダグース(Canada Goose)
頭頂部と首が黒、白いほっぺに茶色い体がかわいいカナダグース。和名は、カナダガンです。
カナダ全域に生息していて、春・夏は水辺や公園でよく見かけますし、芝生で草を食んでいる姿がとてもかわいい動物です。
春先になるとカナダに戻ってくるので、『春が来たんだな〜、おかえり!』と声を掛けたくなる感じ。
体重5〜6kgと大きめの鳥なので、近くで見るとわりと迫力があります(笑)また、大きく翼を広げて飛んでいる姿がとても美しいです^^
⑫スノーウィーオウル(Snowy Owl)
カナダにはたくさんの種類のフクロウが生息しています。
その中でも特に注目したいのが、シロフクロウ。ハリーポッターシリーズで、ハリーが飼っているフクロウ『ヘドウィッグ』は、このシロフクロウです。
全長50〜65cm、翼を開いた時の全長は140〜165cm。オスは羽毛が真っ白なのに対して、メスは黒いシマシマ模様です。
義父が家の近くの森で目撃したことがあるらしく、すごく喜んでいたので珍しい種類なんだろうなという印象を受けました。
⑬ブルージェイ(Blue Jay)
北米中部〜東部に多く生息するブルージェイは、鮮やかな青色が美しい鳥です。和名は、アオカケス。
カナダでは、庭先に鳥の餌台(バードフィーダー)が設置されていることが多いのですが、ブルージェイもよく飛んできます。すごく身近な鳥です。
メジャーリーグ・ベースボールの『トロント・ブルージェイズ』のチーム名にもなっています。
CHECKトロントブルージェイズのグッズはお土産にもおすすめ。
>>カナダのお土産で女子に人気の雑貨やコスメは?食べ物以外のおすすめを紹介
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⑭カーディナル(Cardinal)
カーディナルは、メジャーリーグベースボールのセントルイス・カーディナルスのマスコットとしても有名な鳥です。
オスは、真っ赤な体毛に黒い顔、冠のようなとんがり頭がかわいく、カナダでもとても人気のある鳥なんですよ。逆に、メスは黄色っぽい灰色でちょっと地味め(´-`)
ブルージェイと同じく、庭先のバードフィーダーにやってくるのをよく見かけます。
和名は、ショウジョウコウカンチョウです。
⑮アメリカン・ロビン(Aamerican Robin)
アメリカン・ロビンも庭先や公園でよく見かける鳥で、オレンジ色のお腹が特徴的な『春を告げる渡り鳥』です。
一言に『Robin(ロビン)』と言っても、世界中には90種類を超えるロビンが生息しています。
カナダでは、上の写真のようなシュッとした細身のロビンを見かけることが多いです。春先から夏の終わり頃まで、とにかくそこら中で姿を見かける身近な鳥ですね^^
和名は、コマツグミです。
⑯グレイジェイ(Gray Jay)
最後に、カナダ全土に生息するグレイジェイをご紹介します。
グレイジェイは、今後『カナダジェイ』の名前に変更される予定になっていて、カナダの国鳥にしようという動きが強まっています。
なんかちょっと地味な鳥なのですが…。すごく人に慣れていて、パワフルな性格なんだそうです。そういう性格がカナダ人っぽいという意見もあるんだとか(笑)
和名は、カナダカケスです。
カナダの動物20選【海の生き物編】有名なシンボル的存在はアザラシ
⑰アザラシ(Seal)
カナダには数種類のアザラシが生息中。
例えば、カナダの大西洋沿岸、太平洋沿岸には、ゼニガタアザラシ(Harbar Seal)が生息しています。特に、バンクーバー島やその周辺の島々では、たくさんのアザラシが浜辺や桟橋でゴロゴロくつろいでいる姿を見ることができますよ^^
また、2月末〜3月初旬、ケベック州にあるマドレーヌ諸島では、タテゴトアザラシ(Harp Seal)の赤ちゃんを見ることができます。
なんと流氷に乗って北極海から運ばれてくるのだとか(*´艸`*)日本からもツアーが出ていて有名ですね。
⑱シャチ(Killer Whale)
海の食物連鎖の頂点に立つシャチ。
イルカの仲間ですが、オスは6m(大きい個体は10m!)、メスは5mと、とにかく巨大です!
しかも、泳ぐスピードは時速70kmと爆速で、ジャンプ力も素晴らしい。その上、知能が高いので、不思議な魅力がありますよね。
ブリティッシュコロンビア州のバンクーバーやビクトリア近郊では、シャチを見ることができるツアーが催行されています^^ 6月から9月頃までがベストシーズンです。
⑲クジラ(Whale)
カナダではホエールウォッチングをすることもできます!
有名なのは、シャチと同様、西部のバンクーバーやビクトリア近郊ですが、東部にもたくさんのホエールウォッチングツアーがあるんですよ。
例えば、ノバスコシア州のケープブレトン島や世界遺産都市ルーネンバーグ、ニューファンドランド島のウィットレス・ベイ環境保護地区あたりが有名です。
⑳イッカク(Narwhal)
イッカクはユニコーンのような角を持つクジラ。
この不思議な姿をしたイッカク、世界の90%がカナダに生息していると言われています。
ヌナブト準州バフィン島北部にあるポンドインレットというイヌイットのコミュニティで、5月末~6月中旬に見ることができます。
ただ、カナダでも北部の僻地なので、観光で見に行くのは勇気と費用が必要です(ヌナブト準州は北極圏あたり)。
あの不思議なイッカクがカナダに生息しているなんて…!カナダは本当に広い国だなぁと感動させられますよね^^
まとめに
カナダで見ることができる動物で、一般的な生き物から珍しい生き物までご紹介しました。
やはり有名なシンボル的存在はムースやビーバーですが、その他にも日本では見られないような珍しい動物がいっぱいです。
特徴としては、どの動物も『でかい』ということでしょうか(笑)もちろん大きくない動物もいますが、例えばムースは桁違いの巨大さですよね。
夕暮れ時から明け方くらいまでは野生動物は活発になる時間。カナダで運転をされる方は夜の運転には気をつけてくださいね。
その他、カナダには日本にはいない美しい野鳥もたくさん生息していますので、バードフィーダーを設置して観察するのもおすすめですよ^^