こんにちは!
カナダ東部の田舎町に住むMACOです。
日本人でも『非居住者』に該当する場合は、一時帰国時、対象のお店で消費税が免除されることをご存知でしょうか?
まとめ買いすることが多い一時帰国、お得に買い物ができるのは嬉しいですよね^^
一時帰国で免税を受けるには、日本に入国する前に必ず知っておくべき注意点や条件があります。
今日は、一時帰国の免税手続きについてまとめました。入国から実際の買い物、出国までを体験談を混じえて分かりやすく解説します。
【一時帰国】何が免税になる?
免税には『Tax Free(タックスフリー)』と『Duty Free(デューティフリー)』の2種類があります。
それぞれの違いをみてみましょう。
Tax Free |
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Duty Free |
|
Duty Free(デューティーフリー)は、海外旅行先で立ち寄る『免税店』のことですね。国際空港の出国エリアにあるのも、このデューティフリーの免税店です。海外旅行によく行く人は、見慣れたお店ですよね。
本記事でご紹介する『海外在住者が一時帰国の際にユニクロやデパートで消費税免除で買い物できる!』というのは、タックスフリーの方です。
タックスフリーの対象者となるのは、どんな人なのでしょうか。次の項目で詳しくご紹介してきます。
【一時帰国】免税で買い物ができる条件とは?
誰が免税対象になる?
免税で買い物ができるのは『非居住者』と呼ばれる立場の人たち。外国人だけでなく、日本人でも一定の条件を満たしている場合は非居住者と見なされます。
非居住者の定義を詳しくみてみましょう。
外国人の場合
出典:観光庁ホームページ
外国人で非居住者に該当するのはこちら↑↑
例えば、
- 普通の旅行客
- 日本人配偶者と一緒に一時帰国した外国人
は『非居住者』とみなされるということですね。
逆に、外国人であっても日本国内に住んでいる人は免税の対象にはなりません。
日本人の場合
出典:観光庁ホームページ
日本人で非居住者に該当するのはこちら↑↑
上記の条件に当てはまれば、海外在住の日本人(海外駐在者、永住者、留学生など)も非居住者となり、免税でお買い物をすることができます。
参考までに、カナダ移住した私の場合は、『❷2年以上外国に滞在する目的で出国し外国に滞在する者』で『❹一時帰国し、その滞在期間が6ヶ月未満の者』にあてはまります。
最低金額や対象商品は?
最低金額はいくら?
免税で購入できる物は『日本国外に持ち出すことが前提の通常生活の用に供される物品すべて』です。
免税品は一般物品と消耗品の2種類に分けられます。それぞれの免税条件(金額や取り扱い方法)をチェックしてみましょう。
一般物品 | 同一店舗で1日5千円以上(税抜) |
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消耗品 | 同一店舗で1日5千円以上50万円まで(税抜) |
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一般物品+消耗品 | 【消耗品と同じ要件で合算可能】 合算で5千円以上50万円まで(税抜) |
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※事業用・販売用として購入する場合は、免税対象外
対象① 一般物品
一般物品はこちら。次にご紹介する消耗品以外のものが対象です。
- 1人の非居住者に対して同じ店舗における1日の販売合計額が5千円以上。
- 販売合計額が100万円を超える場合には、旅券等の写しを経営する事業者の納税地又は販売場の所在地に保存すること。
出典:観光庁ホームページ
例えば…
- 家電製品
- 服・着物
- カバン・靴
- 時計・宝飾品
- 民芸品
一般物品は、日本国外に持ち出すことが前提ですが、購入後に日本国内で使用することができるのが嬉しいポイントです。
対象② 消耗品
消耗品はこちら。
- 1人の非居住者に対して同じ店舗における1日の販売合計額が5千円以上、50万円までの範囲内であること。
- 非居住者は、消耗品を購入した日から30 日以内に輸出する旨を誓約すること。
- 消費されないように指定された方法による包装がされていること。
出典:観光庁ホームページ
例えば…
- 食品類
- 果物
- 飲料類
- 医薬品
- 化粧品類
- その他の消耗品
消耗品は、日本国内で使うことができないという点、買った日から30日以内に日本から持ち出さなくてはいけないという点に注意しましょう。
免税された消費税の返金方法
お店によって、消費税の返金方法が違います。
取り扱いは以下の二通り、どちらかです。
- 消費税が免税された金額を支払う
- レジで消費税を含んだ額を支払い、専門カウンターで手続き→消費税が返ってくる
私が体験した限りでは、ユニクロや無印は①の『消費税が免税された金額を支払う』流れでした。店員さんが先に免税手続きをしてくれ、消費税抜きの金額を払います。
イオンは、②の『先にレジで清算を済ませ、専門カウンターで消費税を返金してもらう』という流れ。消費税分のお金が返ってくるので、なんだかちょっと得した気分になります(笑)
【一時帰国】免税手続きができる対象店舗
2019年10月時点で、免税の対象となるお店は、日本全国に約4万店以上!
上の写真のシンボルマークが目印です。シンボルマークがなくて、Tax Freeとだけ書かれているお店も多いです(ユニクロもそう)。
どんなお店が免税店となっているか、少し具体的にご紹介します。
デパート、スーパー系 | AEON、大丸など |
アパレル系 | ユニクロ、GUなど |
小売系 | マツモトキヨシ、無印良品、ドンキホーテなど |
電気屋さん系 | ヨドバシカメラ、ビッグカメラ、ヤマダ電機など |
ユニクロやAEON、ドンキホーテ等、まとめ買いしやすいお店が対象になっているのが嬉しいですよね。
思った以上に免税対象店がたくさんあるので、パスポートを持ち歩くと安心です。
私は一時帰国中、1万円以上買い物をしたのにパスポートを携帯していなくて免税で買い物できないことがありました。とっても悔しい思いをしたので、パスポートは常に携帯しておくのがおすすめですよー^^
【一時帰国】免税手続き、入国時の注意点
入国スタンプを必ずもらう
一時帰国で免税で買い物をする際に、必ず必要になるのがパスポートの入国スタンプ。
入国時の最重要事項といっても過言ではありません。とにかく入国スタンプをもらい忘れないようにしましょう。
なぜ『入国スタンプのもらい忘れ』が発生するかというと、次でご紹介する自動化ゲートの存在があるからです。
自動化ゲートは通っても大丈夫
現在、日本国内のいくつかの空港には『自動化ゲート』が設置されています。自動化ゲートを通ると、パスポートに入国スタンプが押されないのです。
でも結論からいうと、自動化ゲートは通っても大丈夫。
自動化ゲートを抜けたすぐのところに『入国スタンプが必要な人専用のカウンター』があります。ここで入国スタンプを押してもらえますのでご安心を^^
ただし、すごくスムーズ&あっという間に入国手続きが終わるので、もらい忘れないようにして下さいね。
2019年10月、羽田空港で自動化ゲートを使って入国しましたが、ちゃんとカウンターでスタンプをもらえましたよ^^
自動化ゲートがある空港
- 成田空港
- 羽田空港
- 中部空港
- 関西空港
【一時帰国】免税手続き、買い物のやり方と必要なもの
免税で買い物をするのに必要なものは、入国スタンプが押されたパスポートのみです。
お店によっては、永住カード等の海外在住していることを証明を提示を求められることもあるようなので、お財布にいれておきましょう^^
買い物の流れはこちら。
買い物の流れ
- レジで免税で購入したい旨を伝える
- 店員さんが免税書類を作成してくれる
- 書類にサインする
- お金を払う
お客さん側ですることはほとんどなしです。
免税で買い物をすると、パスポートに『輸出免税物品購入記録票』が添付されます(上の写真)。
購入票は帰りの空港で提出する必要がありますので、勝手に剥がしたりしないようにして下さいね。
※先に消費税を含む金額を払って、専門カウンターで税金分を返金してもらうお店もあります(例:イオン)。
【一時帰国】免税手続き、出国時の流れ!手荷物に預けても大丈夫?
出国時の手続きは簡単。
空港の税関職員に、免税で購入した商品とパスポートに貼られた『購入記録票』を見せ、購入記録票を回収してもらいます。空港によっては、購入記録票を回収ボックスへ入れるだけというところもあるようです。
基本的には、免税で購入した商品は手荷物で機内へ持ち込みます。
というわけで、事前に成田空港の税関窓口に電話で確認してみました。
結論は、免税で購入したものは預け入れ荷物に入れて大丈夫だとのこと。
頂いた回答をまとめると…
- 免税品はスーツケースに入れて預けて大丈夫
- 必ず『購入記録票』を税関に提出すること
- 免税品はすべて国外へ持ち出すこと(その旨を税関で説明すること)
また、100ml(g)を超える液体も機内への持ち込みはできないので注意が必要です。例えば、街中で免税購入した化粧品や香水、お酒も飛行機へは持ち込み不可です。
該当するものがある場合は、事前にスーツケースに入れてチェックインカウンターで預け入れましょう。
【一時帰国】実際に免税で買い物をしてきた体験談
UNIQLO(ユニクロ)
一時帰国の際、真っ先に訪れたのがユニクロ。5000円以上の購入すると免税で買い物をすることができます。
カナダで暮らして約2年、日本で何を着たらいいのか分からない…。ユニクロでシンプルな服を買い揃えよう、そしてそれを毎日着ようという計画です。
ちなみに洋服は一般物品なので国内で使用してOK。ただし、消耗品と合算して免税購入した場合は、国内で開封・使用不可となりますので注意して下さいね。
さて、免税の流れですが、普通に買い物をしてレジで店員さんに『免税で買い物したい』と申し出るだけ。
あとは店員さんに商品とパスポートを渡すだけ。店員さんが手続きをしてくれるので、最後に『商品を日本国外へ持ち出す誓約書』にフルネームでサインをして手続き完了です。
手続き自体は10分ほどで思った以上に簡単で、ちょっと拍子抜けしてしまったほど。
ちなみに、無印でもまったく同じ流れでした^^
AEON(イオン)
一方で、大手スーパーのAEON(イオン)は、先にレジで清算を済ませた後に、専門カウンターで消費税返金の手続きをするという流れでした。
ちゃりんちゃりんと消費税分が返ってくるので、なんだか得した気分になります(笑)
ちなみに、イオンでは食品を中心に購入したので、日本国内では開封できないようにしっかりと封をされた状態で商品を受け取りました。
袋にはこんな注意書きがあります↓
どのお店でも免税で買い物をすると、パスポートに『輸出免税物品購入記録票』が貼られます。それを出国の時にそれを税関で提出するだけ。びっくりするほど簡単です^^
一時帰国中はまとめ買いする機会が多いので、消費税10%を免除で買い物できるって本当にありがたいことだなぁと感じました^^
【一時帰国】免税条件が英語で説明されているページはここ
外国人のパートナーを持つ方、外国人のお友達と日本を訪れる方は、免税等の条件や手続きの説明を外国語で求められることもあるのではないでしょうか。
免税を含め、こういう事務手続き関係のことを外国語で説明するのって難しいですよね(´-`).。oO
そんな時に便利なのが、観光庁ホームページのJapan. Tax-free Shopです。
免税関係の情報が5ヶ国語(英語、簡体中文、繁体中文、韓国語、タイ語)で解説されています!質問されたら、こちらのページをサッと見せながら説明すると楽チンですよ^^
まとめに
一時帰国の免税手続きについてご紹介しました。
免税で買い物をするためには、必ず入国スタンプが必要になります。自動化ゲートを利用して入国する場合は『絶対に入国スタンプをもらい忘れない』というのが最大の注意点ですね^^
免税手続きは、店員さんが全て手続きをしてくれるのでとても簡単です。
買い物をする前に頭に入れておきたいのはこちらの条件。
- 一般物品→5千円以上で免税可、国内使用OK(要国外持ち出し)
- 消耗品→5千円以上で免税可、国内使用不可(30日以内に要国外持ち出し)
- 一般物品+消耗品の合算→消耗品と同じ扱い
買い物に必要なのは、パスポート(+念のため永住カード)のみ。免税対象店は思っている以上に多いので、出掛ける時は持ち歩くようにすると安心ですよ^^
楽しい一時帰国、免税でお得に買い物を楽しみましょう。