こんにちは!
カナダ東部の田舎町に住むMACOです。
先日、カナダに来て初めてパップテスト(PapTest / 子宮頸がん検診)を受けてきました!
実はまだ州の保険が取れていなかった頃に一度、パップテストを受けに行ったことがあるのですが、費用を聞いて愕然! 医師に会うだけで数百ドル、検査のラボ費はいくらかかるか分からないと言われ、泣く泣く諦めました。
なので、今回予約を取ってからはウッキウキ(*´艸`*) 検査を受けるのに嬉しいなんて変ですが…。
今日は、カナダでパップテスト(子宮頸がん健診)について
- どこで受けられる?
- 検査の流れ
- 結果はどうやって聞く?
- 予習して行った方がいい英単語
などなど、ご紹介します^^
カナダの子宮頸がん検診・各州のルールは?
子宮頸がん健診は、一般的に英語で『Pap Test/Pap smear test(パップテスト/パップスメアテスト)』と呼ばれます。
日本では、2年に1回の頻度で受けることが推奨されている子宮頸がん健診。進行のペースがゆっくりで、毎年でも隔年でも予防効果は変わらないとされています。
それでは、カナダの場合、推奨されている受診頻度はどのくらいでしょうか?
州 | 頻度 | 開始年齢 |
BC州 | 3年ごと | 25歳から |
AB州 | 3年ごと | 25歳から |
SK州 | 3年ごと | 21歳から |
MB州 | 3年ごと | 21歳から |
ON州 | 3年ごと | 21歳から |
QC州 | 3年ごと | 21歳から |
NB州 | 3年ごと | 21歳から |
NS州 | 3年ごと | 21歳から |
NL州 | 3年ごと | 21歳から |
PE州 | 2年ごと | 21歳から |
QC州 | 2〜3年ごと | 21歳から |
各州によって少しずつ違いはありますが、ほとんどの州で21歳から3年ごとに受けるようになっていますね。
また、この頻度は正常だった場合で、検査結果次第ではもっと頻繁に検診を受けるように勧められるケースもあります。
日本では20代〜30代で急増していると言われている子宮頸がん。
後述しますが、私も子宮頸がん健診で軽度〜中度異形成と診断されたことがあります。また、最近は、女性芸能人が検診を呼びかけたり、ブログで手術したことを公表する人も多いですよね。
カナダは想像以上に病院に行きにくい環境です。呆れるくらい病院に行けません。
この記事を読んで下さっているあなたが、もしこれからカナダに来る予定なら(まだ日本にいるなら)、絶対に日本で検査を受けてからきて下さいね。
カナダで子宮頸がん検診!検査・結果の流れは?
検査の流れ【予約】
カナダでは3年ごとに受けるように定められている州が多いパップテスト(子宮頸がん健診)。
ファミリードクターがいない場合は、ウォークインクリニックを訪れて、パップテストの予約を取ってもらうことから始めます。
大学生の友人は、学校内にある病院から予約を取ってもらい、パップテストを受けたとのこと。学生さんは一度スクールドクターに相談するといいかもしれませんね^^
私はパップテストを行なっているクリニックに直接電話をしたら、予約を受け付けてくれました。
カナダの医療事情をよく分かっていない頃だったのですが、ファミリードクターやウォークインクリニックを通さずに予約が取れたなんて…。今考えると奇跡に近いですね(笑)
検査の流れ【問診】
実際に検査をしてくれたのは、Nurse Practitioner(ナース・プラクティショナー)という上級看護師の女性。検査は、予約の時間ほぼ定刻に始まりました。
自己紹介から始まり、いくつかの問診、そしてパップテスト…という流れでした。
【問診の内容は…】
- 最後にパップテストを受けたのはいつか?それはどこでか?
- 家族に乳ガン・子宮頸ガンの人はいるか?
- 子宮頸部や子宮の治療を受けたことがあるか?
- 過去12ヶ月に性交渉をした人数は?
- 性交渉の相手は男性か女性か?
- 最後の生理はいつか?
- 生理の周期は一定か?
- アレルギーはあるか?
- 今、薬は飲んでいるか?
- バースコントロールのピル等を飲んでいるか?
- 頭痛持ちか?
- 妊娠しているか?
- 妊娠の経験はあるか?
などなど。
日本では問診票を書くと思うんですが、私が行ったクリニックはすべて口述でした。
余談ですが、性交渉をした相手の性別を聞かれたのには、カナダらしいなぁと感心しました。カップルは男x女だけではないというのが、きちんと認められている証拠ですよね。
また、医療用語の英単語はまったく検討がつかない単語が多いので、あらかじめ少し予習していくと良いと思います(後述)。
検査の流れ【パップテスト】
問診が終わると、いよいよパップテストです。
日本の検査台とは違い、足置き付きのエステベッドみたいなのに横になって行われました。ウィーンと昇降したりはしません。
看護師と患者の間にあるはずのカーテンはナシです。検査中もガンガン話し掛けられます(笑)
しかも、私が一番びっくりしたのは、視診というのでしょうか。大事な部分の見た目の検査から始まったこと!!!ちょっと見た目というと語弊がありますが、変な物ができていないか、とかのチェックですよね。
リアルで申し訳ないのですが、両サイドに向かってパカッと広げたりしてじっくり観察されました。あげく『あなたの〇〇(大事な部分を表す単語)、パーフェクト!問題ナシよ、MACO!』とお褒めの言葉まで。
あ、サンキュー…。
そこから、次は器具を挿入して目視で内部に異常がないか確認。そして、パップテストでした。
パップテストを始める前には、『痛かったらすぐに言ってね。痛くないようにフィックスするからね。我慢しないでね。』とすごく丁寧に対応して頂いて、安心感がありましたよー^^
私の時は、研修生がいたので、器具の使い方や検査のやり方を説明しながらのパップテスト。それでも、全体で5分ほどであっという間に終わりました。
検査が終わったら、そのまま帰宅します。お金を払うこともないので、最後がすごくあっさりしていて拍子抜けするほど(笑)
最後に余談ですが、カナダを始め、欧米の女性はアンダーヘアを処理しています。友人に聞いたところによると、つんつるてんの人が多いとのこと。人によりますが、カミソリ処理が主流です。
視診があることも考えて、アンダーヘアは処理して行った方が親切なのかなと思いました。
アンダーヘア事情を見る
検査の流れ【結果】
さて、気になる結果ですが、
- 異常が会った時だけ電話する→異常ナシなら電話ナシ
- 2〜3週間かかる
とのことでした。
カナダで子宮頸がん検診!覚えていくべき英単語は?
さて、前述したとおり、パップテストの前には問診があります!
カナダのお医者さんや看護師さんは、英語ノンネイティブに慣れているので、単語が分からなければ簡単な言葉で上手に言い直してくれることが多いです。
とはいえ、ちゃんと予習しておくと快適に会話ができますので、医療用語を少し勉強しておくと安心ですよ。
いくつか医療英単語をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さいね!
CHECK臓器の名前や生理現象を表す単語
英単語 | 意味 |
period, menstruation | 生理 |
spot | 出血 |
vaginal bleeding | 不正出血 |
vaginal discharge | おりもの |
cervix uterine | 子宮頸部 |
ovary | 卵巣 |
uterus | 子宮 |
bladder | 膀胱 |
vagina | 女性器 |
CHECK病気や妊娠出産に関する単語
英単語 | 意味 |
ectopic pregnancy | 子宮外妊娠 |
miscarriage | 流産 |
abortion | 中絶 |
delivery | 出産 |
diabetes | 糖尿病 |
high blood pressure | 高血圧 |
breast cancer | 乳がん |
syohilis | 梅毒 |
dysplasia | 異形成 |
normal | 正常 |
abnormal | 異常 |
異形成を表す『dysplasia』は、頭に『mild(軽度)』『moderate(中度)』『high grade(高度)』をつけて、程度を表現します。
また、女性器を表す『Vagina』は『ヴァジャイナ』と発音しますので注意して下さいね!
CHECKその他のわかりにくい単語
英単語 | 意味 |
gynecologist | 産婦人科医 |
diagnosis | 診断 |
intercourse | 性交渉 |
子宮頸がん健診(パップテスト)、私の体験談。
私が初めて子宮頸がん検診を受けたのは、30代前半の時でした。
毎年春に会社の定期検診は受けていたのですが、婦人科検診の経験はなし。母のすすめで軽い気持ちで受けたのがきっかけです。
まあ、安心材料になればいいな、くらいの気持ちで。
ところが。
『要再検査』という結果が返ってきました。
しかも結果が出たのは、夫にプロポーズされた翌朝(笑)正直なところ、子宮頸がんについて全く知識がなかったので、目の前はまっくら。天国から地獄というやつですね。
再検査の結果は『軽度異形成』。
私は医療従事者ではないので専門的な記述は避けますが、
- これから癌になるかもしれないよっていう状態
- 6ヶ月に一度検診を受けて、きちんと経過を観察すること
という説明を受けました。
友達に相談してみると、意外と異形成の症状を持っている女性が多いことが分かりました。
そして、初めて軽度異形成と診断されてから4年後。
カナダに移住することが決まり、定期検診に行くと『軽度→中度異形成』に進行しているとの結果が。もちろん、この時も震えあがりましたが、先生から『軽度では何もできることがないけど、中度に進んだおかげで(?)手術ができます。移住前にレーザーで焼きましょう!』という提案をされました。
というわけで、移住前の夏にレーザー蒸散術で治療し(痛かった、涙)、その3ヶ月後に受けた検診では正常。
満を持してカナダ移住となりました。
術後のフォローアップとして、3ヶ月ごとにパップテストを受けるように言われていたのですが、カナダの保険がなかったので、結局今回パップテストを受けるまで9ヶ月もの期間があいてしまいました。
今後も住んでいる州の規定に沿って、パップテスト(子宮頸がん健診)を受けていきたいと思っています^^
ファミリードクターがいなくても、パップテストは受けることができます。州の保険があれば、検査は無料です(頻度は州によって異なる)。英語が不十分な私でも1人で検診にいけましたので、大丈夫。
この記事を読んでくださっているあなたが、もしパップテストを受けたことがないなら、日本にいてもカナダにいても、ぜひ積極的に受けるようにしてくださいね!
まとめに
カナダでパップテスト/PapTest(子宮頸がん検診)を受けた体験をご紹介しました^^
とにかく病院に行きにくいカナダでは、受診するのがおっくうになりがちですが、州で決められた期間に沿って、きちんと健診に行くようにして下さいね!
その際には、医療英単語を少し勉強していくと気持ちが楽です。
結果は正常であれば連絡ナシとなんともカナダらしいですが…(笑)でも、今回一人でパップテストを受けたことで自信にも繋がりましたし、丁寧に応対して頂いたので、これからカナダで暮らして行く安心感も生まれました。
初めて異形成の診断を受けた日、『まさか自分が』と頭が真っ白になりました。誰にでも起こりうることです。大切なのは、はやく見つけること。そして定期的にチェックし続けること。
カナダにいても日本にいても、お互いに必ず定期的検診に行くようにしましょう^^