こんにちは!
カナダ東部の田舎町でシーフードが恋しい、MACOです。
海外生活でなかなか手に入らない明太子。一時帰国のたびに、たらこパスタの素を爆買いしてくる海外在住者の方も多いのではないでしょうか。
明太子が簡単に手に入れば、もう少し海外生活が快適になるのに…!
でも大丈夫。
雑穀の『アマランサス』やナンプラーを使って明太子もどきを作ることができます。
アマランサスって独特の香りがするんですが、改良を重ねてくさみを軽減することにも成功。
満足できる明太子もどきができましたので、レシピをご紹介します。
【この記事がおすすめなのはこんな人】
- 海外で明太子を食べたいと思っている
- アマランサス明太子の作り方を知りたい
- アマランサスのくさみを消す方法
アマランサスとは?
アマランサス(Amaranthus)はヒユ科ヒユ属の植物で、一般的に流通しているのは『種子』の部分です。
1ミリほどの小さなまんまるい粒は、赤い色をつけるとまさに明太子^^ アマランサスは雑穀キヌアと間違われることが多いですが、アマランサスの方がもっと小さめです。
アマランサスは、2015年頃からじわじわと注目されるようになりました。
その理由は、栄養バランスの素晴らしさ。
【例えば…】
- グルテンフリー
- 鉄分、亜鉛、カルシウム等が豊富
- 食物繊維や必須アミノ酸が豊富でダイエットにも◎
お米やキヌアの栄養素と比較しながら、少し詳しくみてみましょう^^
アマランサス | キヌア | 米 | |
エネルギー | 358kcal | 359kcal | 168kcal |
タンパク質 | 12,7g | 13.4g | 2.5g |
カルシウム | 160mg | 46mg | 3mg |
鉄分 | 9.4mg | 4.3mg | 0.1mg |
亜鉛 | 5.8mg | 2.8mg | 0.6mg |
WHO(世界保健機構)やNASAも『スーパーグレイン(驚異の穀物)』としてアマランサスに注目していて、宇宙食にも採用されたほど。
粒が小さいため色んな料理に応用が効き、栄養価も高いので上手に利用していきたい食べ物です。
アマランサス明太子(たらこもどき)の作り方
まず最初に私がアマランサス明太子の存在を知ったのは、とある海外在住者の方のブログでした。
ネット上には豆板醤を使うレシピが多いようですが、うちにある豆板醤は大きめの豆が入っていて、明太子っぽく仕上がりませんでした。
なので今回は、あれこれ試行錯誤してたどり着いたカイエンペッパーを使ったレシピをご紹介します^^
材料
アマランサスで明太子を作るための材料はこちら。
【材料A】
- アマランサス:半カップ
- 水:300ml
- 昆布だし:小さじ半
- 梅干し:1個(ルバーブ練り梅小さじ1)
- しょうが:小さじ1
- お酒:小さじ1
【材料B】
- カイエンペッパー:小さじ1
- ナンプラー:小さじ1
辛めの明太子もどきなので、苦手な方はカイエンペッパーの量を調節して下さい。
作り方
作り方は簡単、3ステップです。
- アマランサスを洗う
- フライパンでアマランサスを炊く
- 調味料で味をつける
ポイントと一緒にくわしい手順をご紹介していきます。
❶アマランサスをザッと洗う。
※アマランサスは小粒なので、茶こしを使うと便利です。
❷洗ったアマランサスと【材料A】をフライパンに入れ、沸騰したら弱火にして25分ほど炊く(フタは不要)。
※ショウガがアマランサスの臭みを軽減してくれます。
※固めに炊くと臭みが強く残ります。しっかり25〜30分ほど炊きましょう。
❸アマランサスが炊き上がったら【材料B】を混ぜ、フタをして蒸らす。
このくらいの柔らかさになったらオッケーです。
【注意点】
- 魚感が足りなかったら、できあがったものにナンプラーを直接入れて調節して下さい。
- 時間が経つと、アマランサスが水分を吸って水気がなくなります。少しゆるめに仕上げると◎。
アマランサス明太子(たらこもどき)の食べ方
ごはんのおとも
できたてのアマランサス明太子をアツアツのごはんにのせて。
アマランサス明太子は冷えると独特のくさみが出ます。
食べる前に水(または昆布だし)を小さじ1を加えてレンジで20秒ほどチンすると、くさみが軽減されますよ^^
たらもサラダ
アマランサスのプチプチが楽しい『たらもサラダ』。これ、おすすめです!
茹でたジャガイモをつぶして、以下の材料であえるだけです。
【材料】
- じゃがいも
- アマランサス明太子(多めがいい)
- マヨネーズ
- バター
- 刻みのり(あれば)
めんたいフランス
日本のパン屋さんでおなじみの明太フランス。
以下の材料を『1:1:1』で混ぜ、フランスパンに塗って焼くだけで、簡単に作れます。
【ソースの材料】
- アマランサス明太子
- マヨネーズ
- バター
ただし、焼くと明太子っぽい味がなくなってしまうことが多いです。
ちょっとお醤油をたらしたりきざみのりを散らしたり、和の風味をプラスして工夫しながら食べるとおいしいですよ^^
たらこパスタ
【材料】
- アマランサス明太子:大さじ1
- 昆布だし:小さじ半
- バター:小さじ1
- パスタの茹で汁:大さじ1
- しょうゆ、マヨネーズ:お好みで
上記のすべての材料をパスタの茹で汁で溶きのばし、茹で上がったパスタと混ぜるだけ。お醤油で味を整えたらできあがりです^^ お好みでマヨネーズを入れても◎。
アマランサス明太子は昆布だしでのばして温めると、より明太子っぽさが増すと思います。
アマランサスが余ったら
アマランサスが余ったら、パフにしてサラダにかける食べ方がおすすめ。
【作り方】
- アマランサスを熱したフライパンに入れる
- パチパチはじけたら、色がつかないうちに取り出す
簡単です^^
ちなみに、アマランサスはお米と一緒に炊くこともできますが、独特のくさみが強調されます。個人的には、すごくカビくさく感じるので苦手。あまりおすすめしません。
海外で明太子は買える?
カナダ移住前、私が感じていた素朴な疑問。
『海外でも明太子は買えるのだろうか?』
カナダを例に挙げると、トロントやバンクーバー等の大都市では冷凍の明太子が売っていると聞きました。
また世界各国にお住まいの日本人の方々のブログを拝見していると、スーパーで魚の卵が手に入り、それを使って自分で明太子を作っているという方もいらっしゃるようです。
私はそもそもシーフードすらバラエティが少ない田舎町に住んでいるので、明太子は絶対に出会えない、ユニコーンのような存在。
そんな中、明太子を渇望した友人から『IKEAでたらこチューブが売っているらしい』という話を聞きつけました。
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『KALLES(カレス)』というたらこペーストです。
残念ながらまだ試す機会には恵まれていませんが、お近くにIKEAがある方はぜひ^^ 味は少し甘いという噂です。
またこの他、地域によってはスーパーで『ロシア産のタラコの缶詰』が売っているのだとか…。
どちらも食べてみる機会があればまたレポートさせて頂きますね!
まとめに
私が暮らすカナダ東部の田舎町では、シーフードは貴重な存在。生食用のシーフードはほとんど見かけませんし、加熱用のサーモン等のお魚は高価な存在です。
アマランサスで作る明太子もどき(たらこもどき)に出会ってからは、シーフード欲が少し満たされ、カナダ田舎暮らしがさらに快適になった気がしています。
正直なところ『言われなければ、もどきだと気付かない!』というほど味が似ているわけではないけれど、『これは明太子よ…』と自分に言い聞かせて食べれば、十分に明太子だと思える感じ。
海外在住で気軽に明太子を食べたいという方は、ぜひ試してみて下さいね。